
知っている人も多いと思いますが、パチンコに天井機能が搭載されます。
これまで青天井だったパチンコに天井が付くんだから一大事です。
パチンコの天井機能に関してはユーザー側からも要望が多かった機能だと思うので、こういった情報に近い位置にいる人の中には喜んでいる人も多いんじゃないでしょうか。
同時に不安視している人も多いでしょうけども。
そんなパチンコの天井機能の意義と重要な課題について考えてみたいと思います。
パチンコ天井機能=遊タイム
パチンコの天井機能は「遊タイム」と表現していくようです。
ちなみにここで言う天井機能とは電サポ状態の発動、つまりは「時短」の事ですね。
そもそも天井とは?
天井機能というのは主にパチスロにおいて「特定ゲーム数の消化(あるいは規定枚数の吸い込み)でボーナスが発動する機能」の事を指した言葉でしたが、パチスロ5号機ではリアルボーナスを強制的に発動させるような仕組みは実現不可能だったため、リアルボーナス機種に関しては天井=ボーナス成立までの無限RT(つまりメダルを減らさずにボーナスを待てる)、疑似ボーナス機種においては疑似ボーナス(AT・ART)が発動するといったものとして認識されています。
過去にはパチンコでも大当りを発動させる類の天井もあったようですがそれは随分と昔に禁止され、ここ10年以内で言えば「天上のランプマスター」や「ヴァンヘルシング」などの機種で実質的な天井機能を実現していましたが、それも禁止されたことで近年はパチンコ=天井非搭載といった状況となっていました(近年に限らずパチンコで天井機能的なものを搭載した機種は非常に稀な例でしたが)。
以下の内容が搭載可能となりそうだ。
<搭載可能な時短>
①規定回転数到達で発動する時短
・大当たり確率(低確時)の分母の2.5~3.0倍で発動
・時短回数は低確率の大当たり確率(低確時)の3.8倍まで
・設定によりその時短回数が変動してはいけない②大当たり以外を突入契機とする時短
・時短作動図柄当選で発動
・時短回数は低確率の大当たり確率(低確時)の3.8倍まで
・発動は低確率時のみ
・設定により時短図柄当選率が変動してはならないなお、変更となった解釈基準で「③大当り終了後の時短回数」、ならびに「④リミッター機能」については以下のとおりと定められた。
③大当たり終了後の時短回数
・制限はナシ(但し、①の時短を搭載している場合はその回数以下)④リミッター機能
・リミッター機能は2種類まで持つことが可能
・一方のリミッター割合を10%以上とするhttps://www.pachinkovillage.com/news/?p=88987
パチンコ天井機能の課題と懸念
1.パチンコと天井のマッチング
「天上のランプマスター」という革命機が登場したにも関わらず直ぐに規制してしまうぐらい、パチンコ業界は天井機能というものに対して慎重な姿勢を貫いてきました。
であるからして、当然パチンコユーザーも天井機能などというものには全く慣れていないんです。
パチスロも打つ人であれば「天井」というだけで色々と想像を膨らませる事が出来るでしょうが、パチンコしか打たない人に「天井」と言っても何のことやらではないでしょうか?
パチンコに天井機能を付ける事で稼働の促進を促したいといった理由があると思いますが、果たしてそう上手くいくのかどうか。
個人的にちょっと気になるのが、パチスロと同様に明確なヤメ時というものが自ずと決まってしまうであろう点です。
これまでのパチンコは天井が搭載されていない事で「どこから打っても良いし、いつ止めても良い」という気軽さがあったと思うんですよね。
しかし天井機能が付いてしまったら、完全に最適なヤメ時でしか止めたくなくなるのは間違いありません(あくまでも自分の場合ですが)。
そういった点が吉と出るか凶と出るか、非常に気になる点です。
2.パチンココーナーの生態系への影響
要するに天井狙いをするギラギラした打ち手を多数呼び込む事になるでしょうから、パチンココーナーの雰囲気が壊れやしないかという懸念ですね。
これに関しては特定の機種だけに天井が搭載されている程度ならさほど気にしなくても良いでしょうけど、それこそどの台にも標準仕様として天井が搭載されるような状況となった場合には、やはりそれ相応の影響があるでしょうね。
ただもちろん、新規ユーザーを誘いこむという意味ではそれで正解だとも言えますし、パチンコの「ハイエナ+設定狙い」という立ち回りが一般化すれば今よりもパチンコのユーザー層が広がっていく可能性も十分にあると思います。
どのみち今のままでは厳しいのであれば、パチンココーナーの雰囲気を変えてしまう事になったとしても、より多くの人の注目を集めようとするのは正解だと言えるんじゃないでしょうか。
3.天井機能をパチンコユーザーに周知させる必要性
先ほどの項目で語ったように、天井機能につられてパチンココーナーに足を延ばす打ち手はいるでしょうし、そういったユーザーは当然天井の事も熟知している事でしょう。
問題となるのは既存のパチンコオンリーなユーザーに対してどうやって天井機能というものを周知させていくかという点です。
いっその事、盤面に天井までの残り回転数を常時表示するようにすれば、気になって止めづらい状況を作り出せるような気がします。
全ての人に理解してもらう事は難しいでしょうが、あまりにも知らなすぎる人が多すぎると、それこそ格好の「狩場」と化してしまいますからね。
4.天井の価値を理解してもらえるか
今後パチンコに搭載される天井機能はあくまでも回数制限のある突然時短です。
という事はつまり、大当たりを獲得できずに終了してしまう可能性があるわけです。
そうなると難しいのは、その価値をどのように説明するべきかという点ですね。
これがもし天井到達で大当たりが確定するようなものであれば、その価値を理解してもらうのも難しい事ではないでしょう。
しかしこのような突然時短に突入して、でも結局大当りは引けずに通常時に戻ってしまうような事が起こる天井の価値をライトユーザーに理解して貰えるのか?というのは多少疑問があります。
それぐらいの微妙な存在感であるほうが、仮にカマを彫られたとしても気にならなくて良いとも言えますけどね。
天井機能+設定付きパチンコに期待
個人的に期待したいのは、設定付きパチンコと天井機能の合わせ技です。