
導入が開始された「鉄拳4デビルバージョン」(以下、鉄拳4デビル)ですが、皆さんはもう打ちましたか?
自分は導入以来ちょくちょく打っているんですが、狙いは勿論(?)そこそこハイエナ的に狙える機種なのでは?という思惑があったからです。
そういった中で実感した「鉄拳4デビルのハイエナ的な難しさ」について触れて見たいと思います。
鉄拳4デビルの概要
この概要を見る限り、非常に狙えそうな雰囲気を感じる人も多いと思います。
初当たりが重くATの期待枚数が多い、非常にメリハリのついた仕様となっているので、ハイエナ的には美味しい台なのでは?というニオイがプンプンしますね。
実際に狙いやすいのか?
今回、noteにて鉄拳4デビルの狙い方を発信している記事を購入しました。
🆕更新情報🆕 【8/20】 ・リセット後の天井期待値(設定1ベース&設定2ベース)を追加 ・天井期待値の計算ミスを微修正…
自分なりに狙い目を設定して打っていたのですが、少々良く分からない点もあったので、その点についての記述を期待してのものでしたが、非常に有益な情報を得られました。
内容については有料の情報ですので伏せますが、端的に言えば思ったよりも狙いづらい、そしてメーカー側も十分にハイエナ対策を考慮した機種である事を実感しました。
6号機かつ一撃性の高い機種のハイエナと言えば、基本的には(実質的な)無抽選状態をどれだけ避ける事が出来るかに尽きます。
そういった意味で言えば、この機種も履歴を見る限りでは決まった所でしか当たらない系の機種である事は、サイトセブンのデータなどを見ても一目瞭然です。
その点を考慮すると、いかにも狙えそう、いかにもハイエナ向きな機種に見えます。
しかし実際には「思ったほどそうでもない」というのが個人的な感想です。
本機で最も分かりやすい美味しいポイントは「デビルゾーン」でしょう。
デビルゾーンの期待値については上記noteでも無料公開されている部分ですのでご覧頂ければと思いますが、ここだけをピンポイントで打つことが出来れば当然美味しいですよね。
しかし本機においてそれが出来る状況というのは極めて稀です。
それこそ、本機の仕様を全く知らない人がAT後有利区間リセットで即ヤメしたような場合、あるいは設定変更後の一部、そういった限られた状況でしかデビルゾーンだけを狙い撃つ事は出来ません。
デビルゾーンが有利区間リセット後に突入するものである事を考慮すると、「出来るだけ有利区間を消化している台を打つ」というシンプルな戦略が思いつくと思います。
しかし、これも中々「美味しい」とまでは言えない実情があります。
詳しくは有料noteの内容なので触れませんが、一言でいえば本機は有利区間の中途半端な所に期待値が固まっているタイプの機種だと言えます。
そういった意味では、6号機南国育ちに似ていると言えば似ていますね。
ただ南国育ち以上に明確な狙い目が分かりづらいように感じています。
言い換えると、デビルゾーン抜け後のほぼ当たらないゾーンを軽く避けるだけで美味しく打てちゃう…といったような、6号機ハイエナの常識に当てはまるとは必ずしも言えない機種なんですよね。
有料の情報を伏せて表現すると何ともまどろっこしい表現になってしまいますが(笑)、メーカー側はハイエナ専用機のような事にならないよう十分に工夫した事が伺い知れます。
しかし、そういった苦労も膨大なデータから傾向を逆算されてしまう現状においては、ほんの数日でバラされてしまうわけですから、メーカー側にとっては悩ましい問題でしょう。
メーカーのジレンマ
ハイエナ情報によって明確なヤメ時、適切な狙い目がシステマティックに提示されてしまう以上、もうハイエナできない仕様にしてしまえば良いのでは?と思う人も多いと思いますが、実際問題としてハイエナ出来ない機種(天井やゾーンを搭載していない機種)というのは、一部の例外を除いて致命的に稼動が悪いという事実もあります。
これは今に限った話ではなく、やはり多くの機種において「無知な人が辛いところを回して、知識のある人が甘いところを回す」という事で一応の稼働を保つというのが、長い間のパチスロ稼働を支えて来た一つの要因である事は否定のしようもありません(それが良いか悪いかは別として)。
さらに言えば、一発抽選系のATならともかく、ゲーム数当選などのゲーム性を持たせている以上、どうしても期待値の濃淡、甘いゾーンと辛いゾーンといった概念も生まれてしまうわけですから、ハイエナ仕様にしたくない思いとハイエナ仕様にならざるを得ない現実の間でメーカー側はジレンマを抱えている事は容易に想像できます。
鉄拳4デビルの仕様は、如何にもハイエナ的に狙えそうな雰囲気を出しつつその実意外とそうでもない、そういったメーカー側としてのハイエナ対抗策が一応結実したように見えます。
今後もハイエナ可能であることによる稼働促進力を得つつ、ハイエナ特化仕様とならないようなバランスでの機種開発がメーカー側にとって大きな命題になるんじゃないでしょうか。
6号機ハイエナ最大のメリットが消失
6号機のハイエナをする上で最も有難い事は、取りこぼしのリスクを実質ゼロに出来るという点があります。
5号機までのハイエナでは、残りの営業時間との兼ね合いによって、同じゲーム数ハマリ台でも打てる状況と打てない状況というものが別れるような事がありました。
一方で6号機ハイエナの場合だと、残りの有利区間ゲーム数を考慮して、「最大でもこのゲーム数だけ回せる時間があれば大丈夫」という状況を正確に把握できるのが大きな強みですよね。
その結果、閉店まで1時間を切った状況からでも狙えたりしますから、そういった点でハイエナの立ち回りも大きく変わったと思います。
しかし鉄拳4デビルのような仕様、つまり「有利区間リセット後が美味しい」という仕様になってしまうと、下手をすると取りこぼすリスクも高まります。
特に鉄拳4デビルのようにAT突入時の期待枚数が多い仕様となると、AT→デビルゾーン→AT→デビルゾーン→ATといったループによる実質的な一撃出玉に対して夢を見れるという良さがある一方、取り切れず終了の憂き目にあうリスクも、過去の6号機に比べると大きいと言えます。
この点は、自分のように基本的には夕方以降に稼働しているようなスタイルの人間にとっては6号機ハイエナ最大のメリットが失われてしまったとも言えるもので、少々残念にすら思っています。
とは言え、今後有利区間のゲーム数が3000Gへ延長される事によってこれまでのような「閉店間際ハイエナ」という戦法がとりづらくなる事は明白ですから、鉄拳4デビル的な仕様に限らず、今後の6号機は5号機並みには閉店取り切れずのリスクを背負わないといけない状況へ変わって行く事は避けられないのでしょう。
正直短命だと思うので…
鉄拳4デビル、恐らくは短命だろうと思います。
デビルゾーンとATのループによる一撃性は中々のものがありますが、そのためにこの台を打とうと思うかと言えば、ちょっと厳しいでしょうね。
純増枚数が3枚を割り込む仕様というのも、高純増6号機に慣れた事もあって少々まどろっこしく感じてしまったのは偽らざる感想です。
現状はとりあえず、ハイエナ的に美味しいピンポイントの狙い目については落ちていれば拾いつつ、デビルゾーンを楽しんで行くつもりです。
最終的にはデビルゾーン狙いをどの辺から許容するかといった感じで安い内容を拾っていく感じになると思いますが、今はまだ本当に美味しい狙い目で落ちている事も無くはないですし。
最近は専らジャグラーばっかり打っているので、ハイエナで狙える機種が増えるのはやっぱり嬉しいものです。