
前作がまさかの大ヒットとなった『聖闘士星矢 海皇覚醒』でしたが、6号機で続編となる『聖闘士星矢 海皇覚醒Special』がいよいよ導入を開始しましたね。
6号機という事で当然のように、前作のような「終わらないART」を実現する事は無理です。
そんな中で、前作の名を受け継ぐこの台がどんなゲーム性に仕上がっているのか、非常に興味がありました。
早速打ってきたので感想を語ってみたいと思います。
『聖闘士星矢 海皇覚醒Special』感想
スペック
本作は前作と比べてスペック的な面では様々な変更点があり、名前を引き継いでいるとはいえ完全なる別物と見るべき台となっています。
設定1と設定6を例に出してざっくり比較してみると
GB=ジェネラルバトル
海皇覚醒 | 海皇覚醒Special | |||
---|---|---|---|---|
設定1 | 設定6 | 設定1 | 設定6 | |
GB確率 | 1/376 | 1/275 | 1/524 | 1/218 |
ART(AT)確率 | 1/1311 | 1/800 | 1/1748 | 1/288 |
このように、新しい聖闘士星矢は前作と比べて設定間の挙動に大きな差が付いたと言えます。
ジェネラルバトルに関しては、設定6は設定1の倍以上当たりやすいですし、ARTの初当たりに関しては約6倍もの差が付いているので、もはや完全に別の台と言っても良いほどに違った挙動を示す事でしょう。
それにしても設定1のAT初当たり確率がツライですね。
通常時
通常時を打っていると、本当に前作を打っているような気分になります。
見慣れた液晶と相変わらず押しづらいストップボタン。
しかし変更点もあって、画像にあるように現在のゲーム数が表示されるようになりました(前作は無かったですよね?)。
とは言え、通常時に関しては打っている感触はまさに前作と同様、なので前作を打ち込んでいた人にとっては、実家のような安心感ではないでしょうか。
ここでは基本的にはジェネラルバトルを目指すべく、レア役を引いたり、コスモポイントを貯めたりします。
あと本作のポイントとして、天井が低くなった事も大きな変更点ですね。
本作の天井は最大で736Gとなっています。
これぐらいの天井となると、300Gを超えると止めづらい印象があるので、それが稼働的に有利に働く可能性はあるんじゃないかと。
ジェネラルバトル
前作では大体勝てない印象が強いジェネラルバトル、今作では設定6ならポンポン勝ってくれそうですね。
スペックの項目でもふれたように、今作は設定6だと破格のAT突入率を誇る(1/288)ので、当然ジェネラルバトルにも勝利しやすいんでしょう(直撃ARTを引きやすいのかもしれないので、突入率から受ける印象ほどジェネラルバトルが強い訳では無い可能性もありますが)。
あっさり勝利、実は初打ちで打ったこの台はART初当たりの出現率が優秀な台だったので、設定1ではさそうな台でした。
前作のあのどうやっても勝てる気のしなかったジェネラルバトルと比べると、ちょっと拍子抜けしちゃうぐらいにあっさり勝ちました。
セイントラッシュ
セイントラッシュ突入時には、セイントラッシュのセット継続ストックを抽選する『天馬覚醒』が行われ、獲得したストック分のセットは必ず継続します。
AT中の感触としては、さすがに純増が上がっているので(2.8枚/G)、前作と比べてサクサクと心地よく消化できます。
本作は基本的にセット継続メインのゲーム性となっているようで、とにかくこの勝利ストックをどれだけ貯める事が出来るかに大量出玉を出せるか否かは掛かっているみたいですね(大量と言っても最大で2400枚ですが)。
今回の実戦では勝利ストック分での継続しかなく、自力では続かなかったんですが、これは設定差のある部分かもしれません(高設定ほど続かないと思われる)。
ちなみにこの画像はAT終了後に通常時へ戻る時に表示されるアイキャッチなんですが、恐らくは何かしらのモードなり設定なりを示唆しているんでしょう。
この辺の詳細が出てくれば、明確なヤメ時が分かるのでしょうが、現状ではレアな画像が出たら天国(136G)ぐらいはフォローした方がいいかも?
感想総括
大方の予想で厳しい稼働になると思われた『聖闘士星矢 海皇覚醒Special』ですが、今のところはそこそこ稼働していますね(自分の地域では)。
打ってみた感想としても、前作とは全く別物である事を前提に考えれば、割と楽しかったというのが率直な感想です。
それは今回打った台が、ジェネラルバトルが軽く当たって、そしてATもそれほど重くない感じで当たってくれたからでしょうけども。
当然と言えば当然ですが、設定1は相当な苦痛であろうと思われます。
ATの初当たりが前作以上に重く、1/1748という事はつまりフル稼働で2時間以上ハマるのが普通な訳で、それで得られる最大出玉が2400枚という事を考えても少々厳しいと言わざるを得ません。
しかし、それでもおそらくは設定1のATこそがこの台の醍醐味という事になるのでしょうから…難儀な話ですね。
現段階の情報から考えると、この台を最も楽しめる瞬間というのは、設定1を天井狙いで打って上手い事ATに突入させた時なのではないかと予想しています。
それにしても、不思議とユーザーの食いつきが悪くない気がするのは、やはり前作の印象があるからなのか。
自分の行くホールには『聖闘士星矢 海皇覚醒Special』と『蒼天の拳 朋友』を両方導入したホールが多いんですが、どのホールでも基本的には聖闘士星矢の方が稼働してるんですよね。
興味本位で触れる段階を過ぎた時の評価次第で稼働状況が逆転している可能性は大いにありますが、「何となく打ってみたい」と思わせるキャッチ―さは聖闘士星矢の方があるようです(うちの地域に関しては)。
気になるのは現在は攻略サイトの情報でも伏せられている中間設定の数値です。
ひょっとしたらココにこの台が長く運用できる糸口が隠されているのかもしれません。
例えば、奇数設定はジェネラルバトル・AT共に当たりにくい代わりに一撃性が高く、偶数設定は当たりやすい代わりに単発だらけ…とか。
そして設定6と設定5の機械割が実は同じだったりすれば…ひょっとしたら『HEY!鏡』ぐらいの稼働は維持してくれるかもしれません。
とりあえずは設定6を一度掴んでまったり長時間回してみたい。
これぐらい分かりやすそうな設定6で、さらに言えば恐らく機械割も大したことないでしょうから、使われる機会はあるでしょう。
稼働が良いうちにチャンスをものにしたい所です。
©車田正美・東映アニメーション ©SANYO