ジャグラーを初心者にオススメしない理由。

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初心者にオススメの機種として真っ先に名前が上がるであろう機種といえば…ジャグラーシリーズですよね。

実際、初心者向けな要素をいろいろと持っている機種ですし、何よりも「無難」だと思える仕様なのは間違いありません。

しかし、個人的にはジャグラーを初心者、特にこれからパチスロを覚えて行こうという人の第一歩とするのはちょっと…という思いもあったりして。

ジャグラー・ハナハナ|超えられない壁|その他パチスロ

超えられない壁というのは、人気や稼働状況に関しても言える事ですが、ここでの意味は「ジャグラーやハナハナといったメジャー完全告知機」だけを打つユーザーにとってのです。

ここからはジャグラーに焦点を当てて話して行きますが、地域によってはハナハナがそのポジションに居る事もあるかと思いますので、その場合はジャグラーをハナハナに置き換えて頂ければと思います。

ジャグラーを初心者にオススメしない理由

パチスロ初心者にオススメする機種として最初に思い浮かぶのはジャグラー・・・こう考える人は多いと思います。

たしかに、ゾーンや天井は無くランプが光ればボーナス確定という明快さ、小役狙いをしなかった場合の損失(の少なさ)など、初心者向けな要素を沢山持っている機種ではありますよね。
ただそれでも、個人的には初心者へ勧める機種としてジャグラーは最適ではないと感じています。

理由を大まかに挙げると

  1. 設定1の出玉率がに低い
  2. 小役を狙う意識が養われにくい
  3. 左リールに7が複数ある事で意外とボーナスを狙いにくい配列

他にもありますが大きな理由としてはこんな所です。一つずつ解説していきますと…

①設定1の出玉率が低い

スロッターの会話でよく語られる話題として「ノーマルタイプは遊び易い」、「ノーマルは甘い」といったニュアンスの話があります。
しかし現実は、低い出玉率のノーマル機は「安定して負ける台」となり、長い目で見ると結局の所「遊べない台」と言えます。

初心者に勧める機種としては、もろもろ考えた場合やはり設定1でも出玉率が比較的高い(つまり結果的に遊べる)機種をオススメしたい所ですが、ジャグラーにその素養があるかと言うお話です。

一口にジャグラーと言っても多くの種類がありますので機種によって変わりますが、、、

各種ジャグラー設定1出玉率(%)
ニューアイムジャグラーEX 96.9
ジャグラーガールズ 97.1
マイジャグラーⅢ 96.6
ゴーゴージャグラー 98.0
ハッピージャグラーVⅡ 95.7
みんなのジャグラー 98.3

「みんなのジャグラー」と「ゴーゴージャグラー」は比較的甘い仕様ですが、その他の機種はノーマルタイプとしては辛さを実感できる仕様となっています。
最も設置台数が多い「ニューアイムジャグラーEX」の96.91%はノーマルタイプとしては中々のキツさです。
ハッピージャグラーの95.70%は最近流行りの激辛AT機並と言った所でしょうか。(ただし、ハッピージャグラーはベルとピエロをフォローしたうち方をすればもう少し出玉率が上がります)

中間設定以上を期待できる環境であるなら(そしてその台を打てるのであれば)話は別ですが、設定1を前提とした場合にオススメするべき機種は「みんなのジャグラー」あるいは「ゴーゴージャグラー」と言えますね。

しかし、個人的に初心者の方へパチスロを勧める上で「設定」というものは確りと意識するように伝えるのを信条としているので、設定1前提というのはちょっと…というのが正直な所。

②小役を狙う意識が養われにくい

狙って狙えない訳ではないですけどね。特に「みんなのジャグラー」や「ハッピージャグラー」はベルとピエロを狙う事がゲーム性の一部となっていますし。

ただジャグラーシリーズにおいて、そういった打ち手はホンの一握りです。
大抵の打ち手は全リール適当打ちか左リールチェリー狙い。
特に適当打ちをする人はジャグラーしか打たない傾向が強いんじゃないでしょうか?

チェリーは溢しても2枚ですし他機種で言う所のスイカも無いので、どうしても小役を狙うという行為が軽視されがちです。もちろん、そこがジャグラーの美点なんですけどね?ただ、それに慣れてしまうと他機種への敷居がより高くなってしまうんじゃないかなぁと。

③左リールに7が複数ある事で意外とボーナスを狙いにくい配列

実はコレが一番の理由だったりします。

初心者にまず習得して欲しいのはボーナスを自力で揃える事…なんですが、ジャグラーって実はボーナスを揃えるのが難しいんですよね。

ニューアイムジャグラーEXを始めとして、オーソドックスなジャグラー配列では左リールに7が2箇所配置されているせいでボーナス絵柄を狙いにくい!

じゃあ何故わざわざ2箇所に配置してあるのか…それはやはり、適当打ちでも偶然揃いやすいようにという配慮だと思います。

適当打ちで揃いやすくした結果として、狙いにくい配列となっている…彼方が立てば此方が立たずと言った感じでしょうか。

また、7絵柄だけじゃなくバー絵柄も複数ありますからね…ジャグラーを打って目押しに対して苦手意識を持ってしまう人も居るんじゃないでしょうか?

ジャグラーの島で打っていると、左中は適当に打ってテンパイした時だけ右を狙う…こんな打ち方をする人をチラホラ見かけますが、右を狙えるなら配列次第で左と中も狙えるはずなんですよ。こんな光景を見る度、ジャグラーの配列を恨めしく感じてしまう。。。

ジャグラーは初心者にお勧めしない・・・けれどもお勧めするならコイツ

あえてジャグラーの中で初心者へお勧めするのであれば・・・③のボーナスが狙いにくいという点に目を瞑るのであれば、①と②両方で反例として名前が挙がっている「みんなのジャグラー」を初心者向けジャグラーとしてお勧めいたします。

しかも、最初から中押し手順を教えますね、自分なら。

小役を狙う事、ボーナスを察知する事、そしてボーナスを揃える事・・・パチスロの基礎的な楽しさを最初から教えたいです。

初心者だからって「適当に打っていいよー」と放り出してしまうと、逆に楽しめないんじゃないでしょうか?

まず最初に「楽しさのテンプレ」を教えて上げた方が、よりパチスロという遊技についての理解が進むように感じます。

しかし「みんなのジャグラー」の設置状況&設定状況を考えると、諸手を挙げてお勧めとは言えないのは残念なところ。ある程度の設置台数がある状況なら…と、注釈を付けさせて頂きます。

とは言え、一回限りのパチスロなら・・・

ここまで語ってきたのは、「スロッターとして成長していく上での第一歩としてジャグラーは最適ではない」というお話でしたが、これが一回限りのパチスロというような状況なら話は別。

ランプが光れば大当りというゲーム性は単純明快ですし、難しい事もペナルティーも無いので勧める側としても無難の一言。

そう考えてみると、最初の一歩として不適切なのではなく、二歩目以降もそこに留まってしまうのが勿体無いと言うべきでしょうか。

パチスロには様々な台があり、様々な楽しみ方があります。

設定を狙うも良し、天井を狙うも良し、はたまた気分でふらっと打つも良し。

様々な角度からパチスロを目一杯楽しんだ頃、改めてジャグラーに触れてみてください。

きっと新鮮な感動がありますよ^^

なお、ジャグラーの「ガコッ」が苦手な方には、こちらの記事もお勧めです。

【告知音】ガコッと鳴るのが苦手な人におすすめのジャグラーシリーズ機種一覧【まとめ】