リゼロ最大の強みは純増枚数よりも出玉の塊(かたまり)【北斗の拳-天昇-に求められるもの】

リゼロAT終了画面

年末に向けて、『Re:ゼロから始める異世界生活』(以下、リゼロ)の純増枚数を意識したであろう高純増の新台がいくつか控えています。

その中でもそれなりに台数が導入されそうなのは、『北斗の拳-天昇-』(純増6.3枚)と『サラリーマン金太郎MAX』(純増8枚)あたりでしょうか?個人的には『ブラックラグーン9.0マシンガンAT』(純増9枚?)が気になる所ですが。

そんな5号機では実現できなかったスピードのATというのは、数少ない(というか唯一?)規制緩和要素であるAT純増枚数上限の撤廃を生かす意味では「6号機ならでは」を表現する上で効果的な見せ方だとは思います。

しかしリゼロが大ヒットした要因は、純増8枚のATだけではない…というのはもちろん、その純増8枚ATに関しても純増枚数以上に重要な点があります。

それは、出玉の塊(かたまり)という視点です。

リゼロAT(ゼロからっしゅ)の強み

リゼロと言えば、5号機時代に入って以降の常識をぶち壊すレベルの出玉速度である純増8枚ATが、最大にして最強の武器であるという認識は多くの人が持っている事と思います。

それは確かにその通りなのですが、正確に言えばリゼロのATがこれほど熱烈な支持を得た理由は純増の速さだけではない、それ以上に重要な点があります。

それは、出玉の塊をATに入ってしまえば高頻度で見せる事が出来るという特徴です。

特に低設定でATの初当たりを取った場合は平均獲得枚数が1000枚程度ありますから、ATに入りさえすれば(たとえ低設定でも)1000枚ぐらいは出せる上に、それが純増8枚というスピードで増えて行くんです。

純増8枚と言えば、それ以下の純増枚数であるリアルボーナスも存在しますから、まさにボーナスによって得られる出玉スピードです。

そのスピードで1000枚、場合によっては一撃2400枚をあっという間(300G)に吐き出すんですから、それはもうここ10数年におけるパチスロの歴史上で言えば「事件」です。

リゼロのATが持つ圧倒的な強みとは、「純増8枚+出玉の塊」という要素で構成されているものであり、決して「速いだけ」ではないのです。

速いだけの機種が稼働しなかった例

6号機の規制緩和が発表されて高純増のAT機が作れる事が分かった時、自分はそういった仕様に関しては懐疑的な視線を向けていました。

というのも、早いだけで出玉の塊を出せない機種がホールで支持を得られなかった例を直近に見ていたからです。

それは、『ルパン三世 世界解剖』です。

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純増枚数が5枚のヒーローズロードを搭載していましたが、結果的にはホールで支持を得る事は出来ませんでした。

その理由はいくつかあるとは思いますが、何よりも出玉の塊が出ない(300枚取れれば頑張ったというレベル)、早いけど少ない出玉しか出ないのが普通だったんですよね。

特に低設定ほどそうなりやすいという特徴を持っている機種でもあったので、低設定を打った人が全く爽快感を味わえないという点も支持を得られなかった要因の一つだと思います。

この台に関しては目押し要素の問題も稼働の足を引っ張ったとは思いますが、そういった問題を内包しているにも関わらず支持を得たリゼロを見ると、まとまった出玉を見せる事がいかに重要であるかという事が分かりますね。

リゼロの導入前と導入後の印象変化

リゼロの導入前、自分は正直全く期待していませんでした。

というのも、『ルパン三世 世界解剖』で出玉スピードと出玉の塊に対する限界値が見えたような気がしたので(このぐらいの速さにするとこの程度の出玉感しか出せない)、リゼロもどうせ速いだけで続かないATなんだろうと高を括っていました。

しかし導入されて打ってみると、最低でも300枚程度は取れるので、先述の『ルパン三世 世界解剖』のような「頑張ってヒーローズロードに入れたのに100枚終了」といったような憂き目を見る事がない。

そして普通に1000枚程度は吐き出すATだという事を実感し、2400枚完走を早い段階で体験した事でこの台の凄みを思い知りました。

リゼロと言えば有利区間リセット後の200G以内はほぼ無抽選状態として知られますが、逆に言えばその程度の足枷で純増8枚で平然と4桁枚数を吐き出すATを搭載出来ている事に自分は驚きを覚えますし、こんな性能で早い連チャンをするような仕様にしたら、当たり前のように検定を通らないでしょう。

純増8枚ATという情報は導入前から分かっていた事ではあったんですが、導入後に印象が劇的に変わったのは、何といっても一度のATで得られる出玉の多さが事前予想のそれを大幅に上回っていた点が極めて鮮烈な印象をもたらしたからに他なりません。

北斗の「さじ加減」に期待

今年の年末にかけて一番の話題機種は何といっても『北斗の拳-天昇-』でしょう。

6号機規則の元に作られる台なので、トータルの出玉スピードというものは基本的に「6号機なり」にしかならないものと思われます。

事前情報だと、ATの間にCZを挟む事のない仕様(HEY!鏡のような仕様ではない)であり、なおかつ無抽選ゾーンが存在しないという事です。

しかし、これがすなわち「リゼロより純増は少し遅いが、どのゲーム数でも当選に期待できてリゼロ並みの出玉感がある」という事には絶対になっていないのは確かでしょう。

リゼロとの比較で言えば、リゼロの200G無抽選ゾーン的なものがスッパリ無いのであれば、その分どこかにしわ寄せが行っていると考えるのが妥当です。

問題はその「さじ加減」でしょう。

例えば現実的にどのゲーム数からでも当選するが、一撃の出玉感はリゼロの半分程度(最低150枚程度、500枚程度は普通に期待できる)という仕様であった場合、それがユーザーにどう受取られるのかという点。

あるいは一撃の出玉感はリゼロより若干劣る程度だが、無抽選ゾーンが無いと言いつつ「ほとんど当たらないゾーン」は存在する(例えばそのゾーンの当選率は1/2000など)といった仕様であった場合はどうなのか。

北斗に求められているのは、リゼロに対して語られる不満点を上手に改善しつつ(誤魔化しつつ)一定以上の出玉感を提供するような「さじ加減の上手さ」でしょう。


©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会
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