リゼロが増台後も一定の稼動(人気)を保ち続けられる理由

リゼロ白鯨戦赤背景

5月にレムパネルが増台された事で、今までの台数が数倍まで膨れ上がった『Re:ゼロから始める異世界生活』(以下、リゼロ)ですが、何だかんだと今でもホールで一二を争う人気機種として絶賛稼動中です。

増台後の動向が危ぶまれていたリゼロですが、なぜ今の台数まで増えた現状でも人気機種として稼動を保てるのか、その点について個人的な見解を語って行きます。

ちなみにリゼロを『版権もの』という視点で語った記事は前に書いたので、今回は版権的なニュアンス以外の面を語って行こうと思います。

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その尖ったゲーム性(有利区間リセット後の200G以内ではほぼ当選しないなど)に賛否の声がありつつも、他に対抗馬となるような新台もない状況という事もあり、現状のホールで『バジリスク~甲賀忍法帖~絆』に匹敵するメイン機種的な扱いを受けて[…]

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パチスロとして面白い

人気がある理由として真っ先に挙げるべき理由として、単純にパチスロとして面白いからという点は認識するべきでしょう。

有利区間リセット後の200G間はどうあがいても当たらない点や、200G以降にしても予め当たるゲーム数が設定されており、自力当選のようなものも(プレミア的要素は別として)存在しない点などは好き嫌いが分かれるというか、許容できるか否かが分かれる所でしょう。

しかし、それを言い始めたらモンキーターンにしろ5号機の番長シリーズにしろ、自力要素は一応ありつつもメインの当選契機はセットされたゲーム数当選というゲーム性であった訳で、程度の差こそあれこの手のゲーム性はすでに市民権を得ていたと考えるのが妥当です。

そのうえで、聖闘士星矢で評価された勝率が(ある程度)見えるバトル×3回という見せ方を最大限に活用して、『白鯨攻略戦』という原作でも重要なエピソードとして見事に落とし込んだのは流石としか言いようがありませんし、そこでの見せ方(期待感の上下による感情の揺さぶり方)も流石は大都。

その白鯨攻略戦を突破した先には、高設定であればATの連チャンが、低設定であれば一度のATで有利区間の完走が現実的に期待でき、「とりあえず一回白鯨戦やるか」といった打ち方もしやすい。

高設定を打っている時もアツいですが、なによりも低設定と思われる台を打っている時にA天まで持っていかれた白鯨攻略戦がアツい。そこで勝てるか否かで当日の収支に雲泥の差が付きますからね。

通常時がツライと評される事の多い機種ではあるものの、高設定(特に設定6)に関しては有利区間がリセットされない連チャンの存在などから、言われているほどには暇でもなく、案外楽しく打てるという事も強調したい部分ではあります(体操にも期待できますし)。

ライバル機種がいないから

純増8枚ATの脅威

リゼロの特記すべきストロングポイントは、何といってもその出玉速度。

現状ホールに設置されている機種の中で、「一撃性」というキーワードにおいてリゼロより強力なものを有している機種は数多くありますが(高射幸性5号機)、出玉スピードにおいてリゼロに匹敵するARTやATは存在しません。

それほどまでに純増8枚/GのATというのは確固たるアイデンティティーとして強烈な存在感を放っており、現状ホールに設置されている台の中では圧倒的に最速の出玉性能を誇ります(払い出し枚数の多いノーマルタイプで1G連し続ければ別ですが)。

この点においては、同じく8枚かそれ以上のスピードを有した台が登場するまで、絶対的な存在感を発揮し続ける事でしょう。

6号機として

導入当初は比較的稼動していた『HEY!鏡』ですら続々と減台対象としてホールから姿を消している現状、まともに動いている6号機という意味でも圧倒的な実績を示しているリゼロ。

今年の後半にはそれなりに設置台数の多い5号機の撤去が相次ぐので、その穴埋め要因を6号機から探したい…となった場合、どう考えても現状だとリゼロを選択せざるを得ないでしょう。

夏以降には5号機でも定番機種となったあの機種の続編など話題の機種も色々と予定されてはいるものの、純増8枚ATに匹敵するインパクトを感じるものは現状発表されておらず、リゼロを押しのけるような存在の登場はまだ少し先になるのではないでしょうか。

まだ触れてないスロッターも実は多い

これだけ話題になっているリゼロですが、実はまだ触れていない、あるいはちょっと触れた程度で楽しい部分を味わえていないというスロッターも意外と多いのです。

マーケティングの話で良く出て来る話に『イノベーター理論』というものがあります。

これは商品やサービスを世間に普及させるうえでその段階を5つに分類するものです。

  • イノベーター
  • アーリーアダプター
  • アーリーマジョリティー
  • レイトマジョリティー
  • ラガード

上から順に商品やサービスが普及していくという考え方なのですが、パチスロ『リゼロ』の現状というのは、「アーリーマジョリティー」まで普及したぐらいの段階だと思うんですよね。

今まさにレイトマジョリティーがちょっとずつ触れ始めているぐらいのタイミングじゃないでしょうか。

こうやって、当初のユーザー(主に若年層)だけではなく、広くスロッター一般に波及している段階だからこそ、増台した後も比較的稼動を保っていられるという事が言えます。

打ち込むほどに面白く感じる

これは最近自分が実感している事ですが、正直自分はリゼロを打つようになって少しした段階だと、通常時が苦痛すぎてキツイという印象を強く抱いていました。

しかし今は、リゼロの通常時に慣れた事、そして更に言えば高設定であれば通常時も案外暇ではないという事も感じる事ができるようになり、打ち込むほどに楽しく感じられるようになってきました。

さらには先日記事にした有利区間リセットの法則なんかの事をあれこれ考えながら打つのも非常に楽しく、この辺に関しては大都の解析戦略(あえて詳細な情報を出さないようにした)にも感謝です。

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リゼロ有利区間ランプ

ちょっと触って通常時の辛さを体感して良い印象を持っていない人も結構いる事とは思いますが、先述のように高設定なら案外色々あって暇でもないので、是非とも高設定を目指して打ってみて欲しい機種でもあります。

販売戦略の上手さ

リゼロの成功要因として大きなものとして、初期台数が抑えられた状態でリリースされた事が挙げられます。

ここには大都として過去の機種での失敗を生かした思惑があったものと思われます。

大都機種で大量導入の失敗例として多くの人が思い起こすのは、大都が2012年に発売した『秘宝伝~太陽を求める者達~』(以下、秘宝伝太陽)でしょう。

秘宝伝~太陽を求める者達~

この機種、後世(といっても導入から半年後とかの話ですが)においては案外悪い機種じゃなかったという評価をする人も多かった機種なんですが、如何せん台数が最初から一気に入り過ぎた。

それはもう大量の秘宝伝太陽がホールで島を形成して、それはもう沢山のホールでメイン島的な一等地を閑散とさせていました。

秘宝伝太陽もリゼロと同様に通常時がキツイと言われる台でした。

しかし一度楽しい部分を味わえば病みつきになる人も多かったんですが、設置台数に対してその「楽しい瞬間」までたどり着ける人の絶対数が少なすぎましたね。

純増3枚のATが勢いを増していく中で、より尖った出玉性能を有した台は極一部の人が凄い事になり、それ以外の大勢がATに入ってもショボい出玉で終了という事が増えて、成功体験の絶対数がすくなかったのが問題でした。

その点で言えばリゼロは有利区間というリミットが付いたおかげで、あの出玉感と速度を多くの人が身近に体感できるのが大きな強みと言えるでしょう。

そしてさらに、あえて台数を絞る事でスロッターの打ちたい欲を刺激して稼動が稼動を生む状況を作り出す…リゼロに関して大都は秘宝伝太陽の失敗を上手に生かした戦略を取ったと思います。

更なる増台が予定されていますが、確りと高設定を使う意思を見せるホールに関しては、きっとその増台後もリゼロは存在感を示し続ける事でしょう。


©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会
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