リゼロを扱いたくないホール(店長・設定師)の本音と本来のあり方【ホールの常識と非常識、低交換率と付随サービス】

リゼロロゴ
©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会

6号機最大のヒット機種である『Re:ゼロから始める異世界生活』(以下、リゼロ)ですが、随分と台数も減りましたね。

ただまぁよくよく考えて見ると、5号機のどんなヒット機種も一年間人気を維持したものというのは中々なく、それこそ『バジリスク絆』や『番長2』あたりがそういった例外機種の筆頭でしょう。

しかもバジリスク絆は一度人気が落ち込んでから再浮上したパターンですからね。

リゼロも再浮上して欲しいなと思って見ているんですが、実は最近リゼロの稼働が一時期と比べれば多少持ち直しているホールも多いんです。

こういった兆候は昨年のバジリスク絆やハーデスなどの撤去以降に見られ始めた特徴なんですが、かといって設定6が再び投入されるような状況でもないワケで…。

リゼロはホール(店長、設定師)の実力が現れやすい

リゼロという台は本当に難儀な台で、扱う側は苦労しかないと思います。

というのも、ある程度回れば設定6の目星は付けられてしまうし、かといって設定6を使わずに設定5を…なんて事をやると捨てられてしまう。

設定4を設定6モドキとして使いたいものの、そこの違いも比較的判断しやすいので(誤認も含めて)、結局は分かりやすく設定6挙動をしめした設定6しか動かないという状況になりやすい。

そして設定6の挙動が顕著にデータとして表れやすいので、そういった台が出現した段階で他の台の稼働が一斉にストップするなんて事も日常茶飯事ですからね。

リゼロは実際に設定6を判断しやすい台ではありますが、実際以上にそういった印象が強く定着してしまっているのも稼働を上げづらい要因の一つですね(リスク回避という視点も含めて、まだそれなりに可能性がある状況でも捨てられて稼働が止まりやすい)。

こういった難儀な台を扱うには、非常に卓越したセンスが必要となりますし、いろんな意味での辛抱強さも重要となるでしょう。

さらにはそういった点で一所懸命に頑張っても成果が出ない事もある…まぁこれはリゼロに限った話ではありませんけど。

しかし、そういったノイズに対する耐性なんかも含めて、リゼロは設定を扱う人間のスキルがかなり稼働を左右しやすい台だとは思います。

言ってしまえば、本当に上手に扱わないと大概うまく行かない、リゼロはそんな台ですね。

恐らくリゼロを本腰入れて扱っていこうと考えた場合、設定を担当する人にとっては結構なストレスになるんじゃないかと想像しています。

出来ることならリゼロは扱いたくないはず

ホールとって一番「オイシイ」台とはどんな台か、それはもちろん利益と稼働があがる機種です。

もっと言えば、「利益率と稼働率が共に高く、それが継続的かつ手間いらずに維持できる機種」でしょう。

それがどんな台かといえば、現状で言えば『ミリオンゴッド~神々の凱旋~』が筆頭でしょうね。

ベタピン放置でもそれなりに動いてくれて、手入れも天井に近い(リセットをかけた場合と天秤にかけてホール的に得な方を選択)台にリセットをかけるだけの簡単なお仕事です。

それでいてそれなりの差玉も見せてくれるので、本当に6号機時代の今となっては貴重な存在ですよね。売り上げが上がりやすい(現金投資が入りやすい)のも非等価時代にマッチしてます。

それに引き換えリゼロと来たら、据え置きとリセットは丸わかり(最近はランプ消灯状態でのヤメも多いので割と紛らわしい事もありますが)だし、ベタピンだと全然動かないし、設定6を入れたらそれしか動かないわ、設定5だとほとんどの打ち手は気付かないか薄っすら感じ取ってもリスク回避で止めて行くか。

コイン持ちも良いから売上も大して上がらないし、ないと見切られた台は履歴を見ただけでいかにも「なさそう」なので、多少知識のある打ち手だと誰も触らないような状況が閉店まで続く。

「この台ムリ!」と匙を投げたくなるのも良く分かります。

なので現状、多少稼働を盛り返しているホールがある中でも、「どうせ6を使っても6しか動かないしなぁ」といった思いもあってか、リゼロを再び俎上にあげようとする動きが非常に鈍いように感じられます。

恐らくは、「リゼロはもう勘弁」と思っている設定担当者もかなり多いんじゃないでしょうか?

でも本来はそういったものなんじゃ

ただ逆に考えてみると、ゴッド凱旋のような台が例外的な存在であって、リゼロのように手を変え品を変え、勝ちたい打ち手と利益をあげたい店の綱引きの中で営業していく…それが本来パチスロのあるべき姿なのでは?とも思います。

パチスロは遊戯であってギャンブルではありません。

これは個人的な認識ではなく、パチスロやパチンコが存在できる大前提となっている国の公式見解です。

つまり、パチンコやパチスロは単なるギャンブルではなく、技術介入性があり、勝利を意図的に目指せるものであるから賭博としての規制を免れる…といった建前ですね。

であるなら、リゼロのように打ち手がガチガチに武装した状況で挑んでくるのが、ある意味では当たり前ではないでしょうか。

だって、パチンコにしろパチスロにしろ数時間で簡単に何万円も失うような「遊戯」なんですよ?そりゃあらゆる武装をした上でプラス収支をめざすのは当たり前でしょう。

つまりリゼロの扱いづらさというのは、パチスロという遊戯がもつ特性を考えれば至極真っ当なもので、これぐらいの均衡はあって然るべきなのではないでしょうか。

そう考えてみると、リゼロを取り巻く環境がむしろ正常であり、それ以外のホール側にとって都合のよい台や環境の方が異常だとも思えて来ます。

普通に考えて、そんな簡単に万札を突っ込んで貰えるわけはないでしょ?という話です。

低換金率と付随サービスの波が来て欲しい

最近は1000円46枚貸しのホールが増えましたが、個人的には全国的に2割ぐらいを交換率で差し引く事を義務化して欲しいなと思ってるぐらいです。

どうしてもライトユーザーほど高換金率を好みますから、特定のホールだけが低交換率の代わりに高設定沢山使いますよーとしても行き詰まるのが目に見えているので。

最近はホールの外にキッチンカー的なものがやってきたり、何かの販売を行っていたりといった動きもありますが、低交換率と付随サービスで利益を上げる仕組みがこれから成熟していく事を期待したい所です。

個人的にはパチンコにしろパチスロにしろ「持ち玉」(持ちメダル)に価値がある状況ほど楽しいですし、そんな持ち玉やメダルで飲み物や食べ物を(納得のいく価格とクオリティーで)買える状況があれば、単なる金銭のやり取りというだけではない楽しみをお客さんに提供できるんじゃないでしょうか。

リゼロのように、本当の意味でホールとお客さんが拮抗した駆け引きをして、その駆け引きの周辺で利益を出すような仕組みが今後のホールには必要となってくると思った方が良いのかも知れません。

まぁそれは完全に6号機の今後次第ですけどね。