『リゼロ』と『北斗の拳天昇』に見る解析情報戦略の違い【攻略情報の出し方】

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最近は解析情報に対する感度が鈍っていて、気付いたらもうこんな情報が出てたのか…なんて事も多いんですが、『北斗の拳 天昇』(以下、北斗天昇)も随分と色々情報が出てきましたね。

立ち回る上で有難いようなそうでもないような複雑な心境ですが、そういった情報の出し方について『リゼロ』との比較で語ってみたいと思います。

『リゼロ』の解析戦略

Re:ゼロから始める異世界生活』(以下、リゼロ)はとにかく解析情報を隠しました。

現在ではネット界隈においては当たり前のように、「リゼロの設定6がどのような動きをするか」そして「それ以外の設定とどれぐらいの違いがあるか」といった事が周知されている状況ですよね。

しかしそれはメーカー側から提供された攻略雑誌の解析情報によるものではなく、実際に設定6を打った人が感じ取った他設定との違いであったり、あるいは膨大なホールデータから導き出された傾向であったりによるものです。

つまりはメーカー(雑誌)がダンマリを決め込んだ結果として、ユーザー側が台の正体を自力で暴いていったのがリゼロで起こった出来事だったんです。

逆に言えば、6号機の設定判別はメーカー提供の解析情報を頼りにしなくてもユーザー側で試行錯誤しながら紐解く事が可能である事を強く印象付けました。

これに関しては6号機の性質上、出玉率の差が比較的素直に挙動の差として表れやすい事、そしてリゼロの場合は設定6確定演出が比較的発生しやすい事も背中を押す形となったのも大きかったんですが。

先行者の利が大きかった

メーカー側が多くを語らなかった事で最も恩恵を得たのは、自分のように初期段階で運よくリゼロの設定6がどのようなものかを体感出来た一部の打ち手だったように思います。

まだネット上でもそれほど確信的な情報が定着する前段階でリゼロの設定6を複数回触れた事で、より簡単かつリスクを減らした状態でリゼロと向き合えたのは大きなメリットでした。

特に他の打ち手に「ズレた設定6狙い」をしている人が比較的多かった時期は、他の機種なら強力な設定狙いのライバルになるような打ち手ですら見当外れな台を粘っていたりしたので、ガチガチの稼働をする訳ではない自分のような打ち手(実益を兼ねた趣味+α程度)にとっては非常にやりやすい環境でしたね。

他の機種(特に5号機の頃は)でありがちな解析情報が段階的に開示されてゆき情報が横並びな状況より、こういった実戦経験がモノを言う環境というのが今後増えるのなら、それは中々面白い時代になりそうだな…とも感じていました。

『北斗天昇』の解析戦略

リゼロに比べると北斗天昇はサクサクと解析情報が出てきています。

うっかりしていた自分のせいではあるんですが、気付いたらATレベルの振り分けに関する話やらなにやらがポロポロ出て来ていて、「もうここまで出しちゃうのか」といった状況です。

これに関しては色々な思惑が絡んでいるように思えます。

攻略誌の権威復活

リゼロの例によって解析情報の必要性や重要性が少々揺らいできた昨今、ホールデータや実戦上のデータをネットで公開する様々な人が現在のパチスロ情報戦においては主役を担っており、攻略雑誌やそのウェブサイトの存在感が希薄になってきました。

そんな中で、一般ユーザー間で核心に迫るような情報を共有される前に攻略雑誌で情報を出してしまおう…という思惑が多少なりともあるのでは?と言う思いを北斗天昇の情報開示っぷりから見て取れます。

もちろん、あまりにもあけすけにしすぎると稼働状況に影響を及ぼすので、より重要となってくるような部分は語られていませんけども。

情報の平等性

先ほどリゼロの項目で語ったように、設定6に早い段階で多く触れる事で得られる経験値というのは解析情報が充実していなければいないほどメリットが大きいものです。

しかしそれは言い換えれば、情報の不平等さを生む事になり、もっと言えば設定6を掴んだ経験のある人がより設定6を掴みやすい(捨てづらい)状況を作りやすいという状況にも繋がります。

攻略雑誌やサイトでそういった情報が扱われる事で、少なくともそこを見ているユーザーにとっては平等に情報が知れ渡るわけですから、ある意味(あくまでもその雑誌なりサイトなりを見ているユーザーにとっては)情報格差をなくす効果があると言えるでしょう。

設定5を粘らせたい(打たせたい)

北斗天昇はリゼロの仕様をまろやか&多彩にしたゲーム性ですから、やはり打ち手としてはリゼロを基準にして設定判別要素を想像する事になります。

そうなるとやはり、設定6は一撃性はないけど初当たりが軽くて小刻みなギザギザを描きながら右肩上がりになるようなグラフになるんじゃ…と考えるのは当然の流れです。

しかしそこに主眼を置いた稼働が前提となってしまうと、設定5が動かない(捨てられる)のはリゼロの例を見ても明らかです。

そこで早めに「設定5とはこういった特徴ですよ」といった事を「ATレベル」や「AT平均獲得枚数」だったり「初当たりゲーム数の実戦値」といったものによって提示する事で、設定5をなんとか粘らせたいという思惑があるのだろうと思われます。

要するに、「AT一回あたりの出玉が伸びても、400前半のゾーンをスルーしても、まだまだ設定5の可能性は十分にあるから打って!」という事が言いたい訳ですね。

ユーザーに考える余地がある方が好き

個人的にはリゼロで割と良い思いが出来た事もあって、ユーザー側が色々と思案する余地を残して置いてくれる方が嬉しいなと思っています。

ついこの前設定6(設定5or6確定ですがATレベルなどを加味すると恐らく6だったんでしょう)を打てて北斗天昇の設定6がどんなものかを体感出来た所から本番だ…と思ったらそこそこ情報が出そろってきちゃって少し残念なのが正直な所です。

恐らく多くの打ち手にとってリゼロで得た経験が生きる機種だと思うので、リゼロほど先行者特典は大きくならなそうです。

直近では設定6と思える台はほぼ見かけず、設定4と設定5(じゃないかと思う台)が多い印象の近隣店舗ですが、設定4で多くのユーザーが満足すればホールにとっては嬉しい事でしょうし、そうならなければ設定6を使う事も視野に…入れた瞬間に摘み食いたい所です。


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