『Re:ゼロから始める異世界生活』(以下、リゼロ)は設定示唆演出が非常に出やすい台として有名です。
ホールで打っていると当たり前のように『246』系の演出が発生します(偶数確定)。
とは言え、設定6がゴロゴロしている訳もなく、『246』が出た台の大半は設定2で、いくらかの設定4と僅かな設定6というぐらいのものですが。
そんなリゼロですが、実は自分で打っていなくても、さらにはスランプグラフやボーナス当選履歴を見る事が出来なくても、高設定の目ぼしを付ける方法があります。
リゼロ高設定のボーナス回数判別方法
リゼロが設定示唆演出の出やすい台である事は先述のとおりですが、同時にスランプグラフやボーナス当選履歴で設定を推し量りやすい台とも言えます。
高設定(特に設定6)は特徴的なグラフ(細かく刻んでギザギザ右肩上がりになるようなグラフ)を描く事でも知られていますし、ボーナス履歴でモードBの天井をどの程度抜けているかやATの当選具合などを知る事もでき、そういった所で設定の良し悪しを判断している人も多い事でしょう。
しかし実はもっと簡単に、データカウンターに表示されているボーナス回数を見るだけで、大凡の当たりを付ける事が出来ます。
それは、BB回数とRB回数のみを使った判断です。
BB回数とRB回数で高設定か否かを判断
リゼロの特徴として、高設定ほどAT(ゼロからっしゅ)に当選しやすい反面、当選時の一撃性能が低いという特徴があります。
店のデータカウンターを見て行くと、多くのホールはBB回数の欄に「白鯨戦の初当たり+ATで約100枚ほど獲得した回数」、RB回数の欄に「AT当選回数」がカウントされていると思います。
という事は、高設定はATに当たりやすく(RB回数が多く)一撃の出玉が少ない(RB回数の割にBB回数が少ない)データになりやすいという事になりますね。
つまり、高設定ほどBBの回数をRBの回数で割った数値が小さくなりやすいのです。
スマホアプリのデータで検証
上の画像は業界最大手チェーンのマルハンがアプリで提供しているデータから、とある店舗のリゼロ実戦データの一部を抜粋したものです。
ここで表示されているデータの中で一番目に付くのは、やはりBB回数が129回に上っている台ですよね。
この台(仮にA番台)のスランプグラフを見て見ましょう。
最終的には4000枚ほど出ていますね。
途中で少々苦しい展開もあったようですが、比較的安定して右肩上がりに推移したグラフと言えるんじゃないでしょうか。
それでは次に、こちらもBB回数が3桁に乗っている114回の台(仮にB番台)を見て見ましょう。
先ほどのグラフに比べるとアップダウンの激しいグラフになっています。
最後は只管出玉を減らす展開になってしまったようで、結果的には3000枚を割り込む所まで下落しています。
この2台を比較した場合、スランプグラフの形状以外にも明確な差がある事が分かるでしょうか。
それが、RB1回あたりのBB回数です。
それぞれにBB÷RBを計算してみると…
A番台:129÷17=7.6
B番台:114÷11=10.4
このように、RB1回あたりのBB回数に大きな差が出ています。
リゼロの高設定台の特徴は先述した通り(高設定ほどBBの回数をRBの回数で割った数値が小さくなりやすい)なので、この2台を比較した場合、スランプグラフを見るまでもなく「A番台の方が高設定らしき挙動をしている」という事が出来ます。
ちなみに最初の画像で表示されている台のBB÷RB数値を上から順に計算して行くと…
- 8.8
- 10.4(B番台)
- 7.6(A番台)
- 10.3
- 9.7
- 16.3
といった数値となっており、低設定と思われる台は10付近~更に悪い数値を示しやすい事が分かります。
設定6の特徴
先ほど高設定挙動の例として取り上げたA番台ですが、個人的にこの台は設定6ではないと思います。
あくまでも自分の実戦上の話ではありますが、設定6確定台を打った時のボーナス回数として、BB÷RBの数値が7を上回った事がこれまでに一度もありません。
その時の一撃のヒキや白鯨戦の勝率に左右されるものの、設定6確定台を打った時のBB÷RB数値は基本的に6付近となっています(自分は6以内に収まる事が多かった)。
さらに言えば、一度設定6確定台で8000枚オーバーの出玉を叩き出した事があったのですが、その時ですら6.6程度の数値で収まっており、「これぐらい一撃が伸びた設定6でも7に届かないのか」というのが印象的でした。
A番台のBB÷RB数値は約7.6という事で、自分の実戦と照らし合わせると設定6と考えるには少々多すぎるかな?と思いますね。
スランプグラフを見ても割と太い一撃を引いている様子が見て取れるので、これは設定6と言うよりは設定4か設定5なのではないか…と自分なら判断します。
このA番台ぐらいの履歴だと少々判断に悩む(6で展開が悪く、けれどもATの一撃だけは凄く頑張ったパターンの可能性もあるのかも…など)部分もありますが、BB÷RBが8を超えて来るようなパターンだと、出玉が付いていても「これは6じゃない」と断定できるぐらいには、自分としては重要視している基準です(一撃での有利区間完走が絡んだケースなんかは話が変わって来ますが)。
なんて事を書いた数日後に、BB÷RBが7を超える台を打っていて設定6確定演出を確認しちゃいましたが…。設定6の特徴である「有利区間を抜けずに少ない枚数のATを刻んで行く」ような挙動が比較的すくなく、一撃が割と伸びちゃった設定6は外観して設定6と分かりずらいケースもある事を改めて実感しました。
データ機器が充実していないホールでは重宝する
リゼロはスランプグラフやボーナス当選履歴で設定の高低を推し量りやすい台ですから、それらの情報が豊富に用意されている環境なら、それを見れば良いというのはごもっとも。
しかし全てのホールがそういった充実した環境を整えてくれている訳ではなく、データカウンターにスランプグラフが表示されない&データロボ的なものも設置されていないホールも一定数有る事でしょう。
そんなホールでこそ、その店がどの程度リゼロに高設定を使って居るかをパッと見で判断できる「ボーナス回数判別」は威力を発揮する事でしょう。
BB÷RBの数値が軒並み10付近から更に悪い数値しか示していないホールは、高設定を使って居ない可能性が極めて高いと見るべきでしょう。
もちろんこの辺の数値はその日の展開で多少上下する部分だとは思います。
とは言え設定の高低を判断する上では、データカウンター上にあるBB回数とRB回数だけでもザックリとした判断は可能である…というお話でした。
あとは念のために、総回転数÷RB回数の数値(要はゼロからっしゅ初当たり確率)が悪い台は低設定がたまたま高設定のようにショボいATだらけだったようなパターンも考えられますので、あまりにも少ない回数だと参考になりにくい点はご注意下さい。
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