リゼロに意地でも設定6を使わないホールの理由と思惑【店長の思考】

リゼロむっ

増台に次ぐ増台で、ホールによっては終日0Gで終える台が目立つようにもなった『Re:ゼロから始める異世界生活』(以下、リゼロ)。

とは言え現状リゼロ以上に動いている6号機も存在しない訳で、年末に向けて撤去されていく台の後釜としても何とかリゼロを盛り上げたいホールも多い事でしょう。

しかしそんな中で、これでもかというぐらいリゼロに設定6を使わないホールというのも存在します。

ホールがなぜリゼロの設定6を使わないのか、今回はそんなホールを眺めなつつ語ってみたいと思います。

リゼロの稼働状況

リゼロの全国的な稼動状況はどのようなものかを一般ユーザーが知る術は限られています。

個人的に活用しているのは、サイトセブンという全国データを参照できるサービス。

これはホールコンピューター最大手のダイコク電機が運営する個人向けのホールデータ情報サービスです。

このサイトでは登録されているホールの実戦データを参照できるほか、その機種が全国平均でどの程度稼動しているか、更にはその出玉率がどのようなレベルかをザックリと把握できます。

他にも大当りゲーム数分布が見れたりとマニアックにパチンコ・パチスロの情報を知りたい人にはオススメなサイトですね。

サイトセブンに登録されているホールが近隣に多いようなら契約してみるのも良いんじゃないでしょうか。

このサイトセブンで確認してみたところ、リゼロの稼働状況は一時期と比べると結構落ちてますね。

平日だと平均回転数が3000Gを割り込むようになってきているようです。

全期間平均だと約5000G平均の稼働があったものが、直近の30日間だと4000Gを割り込んでいますね。

とは言え、これだけの数値を残せている6号機というのは他に存在しません。

例えば最近でそこそこの台数が導入された台として『パチスロ ガールズ&パンツァーG~これが私の戦車道です!~』を例に出してみると・・・

  • 過去30日平均:約2500G 全期間平均:約3300G

という数値が出ています。

対するリゼロの数値は・・・

  • 過去30日平均:約3800G 全期間平均:約5000G

といったように、稼動実績だけで言えばリゼロの圧勝です。

ちなみに『バジリスク~甲賀忍法帖~絆』の数値はと言えば・・・

  • 過去30日平均:約5400G 全期間平均:約4300G

直近の30日間に関してはリゼロよりもバジリスク絆の方が遥かに稼動している事が分かります。

興味深いのは、バジリスク絆は全期間平均よりも直近の稼動が増えている事ですね。

やはり多くのスロッターが別れを惜しんで打ち込んでいるのか、あるいは他に打つものがないからという消去法でバジリスク絆にたどり着いているのか、きっとその両方でしょうね。

とまぁ、最近の稼動状況に関して簡単にまとめるなら「リゼロの稼動はバジリスク絆には及ばないものの、その他の機種に比べればかなり良好」といった状況です。

しかしそれは全国どのホールでも同様に言える事ではなく、ホールによって状況は大きく異なりますが。

リゼロに設定6を入れないホール

自分がたまに行くホールの中に、リゼロに意地でも設定6を使わない(と自分は判断している)ホールがあります。

そのホールは某業界最大手チェーン店なのですが、ここが本当に全く使わないんですよ。

最近その店の全体稼動がイマイチな事もあって、割と強めの打ちだしで客にアピールするような状況は存在しているんですが、それでも頑なにリゼロには設定6を使いません(と自分には見えている)。

自分は一時期運よく状況の良い環境に身を置く事が出来た事でリゼロの設定6がどのようなものかを体感として、さらにはデータに現れる特徴としても把握しているので、さすがにコレは違うだろう…という判断には結構自信があります。

そんな自分から見て、このホールは恐らくここ1ヶ月ぐらいは設定6を使ってないのではないかと、そう判断しています。

しかしこのホール、それより前にはチラホラと設定6らしき履歴の台が確認できたのですよ。

実際自分も一度だけですが設定6確定の台をこのホールで掴んでいます。

それがここ最近まったくそういった履歴の台を見かけなくなった。

それには以下のような理由があると思います。

設定6の隣の台(周辺の台)が動かない

これはリゼロに限った話ではありませんが、高設定台の隣というのは得てして稼動が止まりやすいものです。

特にリゼロは台の挙動自体が低設定のそれと比べると全然違った動きをしますから、周囲で打っている人間からも設定6の所在が分かりやすい台です。

そうなってしまうと、隣の台はもちろん周辺の台から人が居なくなりやすい。

リゼロの場合はそういった傾向が特に顕著に表れやすいのではないでしょうか。

設定6を入れると低設定が動かない

これもリゼロに限った話ではありませんが、リゼロの場合は高設定と低設定で挙動の差が大きいので、設定狙いという観点で見ると高設定と低設定の稼動差が大きい機種だと感じます。

店からすると、高設定を使うのはその島に人を集めて全体稼動を上げる為なんですが、リゼロの場合だと高い確率で設定6しか動いていないという状況が出来上がってしまう。

そうなると、稼動を上げるために高設定を使っているはずが、設定6を入れたばかりに全体稼動が下がるという現象まで想定されてしまい本末転倒なのです。

客層がシビア

ジャグラーのように老若男女に人気のある台というのは、一部に設定感度が高い打ち手はいるものの、大部分の設定状況を然程重要視していない(あるいは別の所を見ている)打ち手が店にとっての上客だと言えます。

バジリスク絆やミリオンゴッド凱旋なんかも、目押しの重要性が低い点が功をそうして案外幅広い客層が打っている台ですよね。

そういった機種に比べると、リゼロはAT中の目押し頻度の兼ね合いもあって、客層が圧倒的に若い。

そうなってくると、プロを始めとした「ガチ勢」でなかったとしても、ある程度の設定的な意識や適切なヤメ時なんかを把握している可能性がぐっと高まります。

となるとやはり、高設定を入れたら高設定しか動かないという状況が出来上がりやすいのです。

故に高設定(特に設定6)を使いづらいというのは有るでしょう。

ゆるい客層を囲いたい

前の項目と関連する話ですが、あえて設定6を使わない事で、シビアな客層を出来るだけ避けつつ、ゆるくリゼロを打ってくれる客層を集めたいという意図があるのかも知れません。

設定6を狙いに来るようなユーザーは他の設定6を使う事で集客しようとしている店舗に押し付けて、そういったギラギラした客層の雰囲気が苦手な人が自然と集まってくれるような環境を作りたいのかも?

そういった客層を中間設定を絡めつつ遊ばせながら確りと利益を確保するというのも一つの戦略でしょうね。

設定6の投入が後日以降の稼動に寄与しない

これも客層がシビアである点から来る特徴ですが、仮に特定日に設定6を入れたとしても、それが翌日以降の稼動として帰って来づらい傾向は印象としてあります。

やはりリゼロの設定6は低設定とは随分と異なる動きをしますから、無いと判断されるとさぁーっと稼動が引いてしまう。

店側としては設定を入れる事で集客をしたい訳ですが、リゼロの場合設定6を使ってしまうと低設定とのコントラストが大きくなりすぎて寧ろ稼動が減る現象は十分に考えられますね。

朝一次第では割と埋もれる

リゼロを打つ側として非常によくわかりますが、朝一でモードA天井まで行って高設定示唆的なものもナシだと、やはり止めざるを得ないという現実はあります。

もちろんそれを押してでも高設定だと思えるような台読みの結果であれば話は別ですが、ふんわりした狙い目の場合だと初っ端のA天は強力なヤメ動機になります。

しかし実際には、頻度はそれほど多くはないとは言え、朝一でA天に行ってしまった設定6もそれなりには存在している訳です。

折角設定6を入れても埋もれてしまう可能性を考えたら、設定4を厚めに(台数多めに)使った方が良いんじゃ?という発想になるのも十分に理解できます。

設定4は結局の所として設定4だろうな…という結論には至るものの、瞬間瞬間では設定6っぽい動きをする事はありますからね。

それこそ全台設定4にしておけば、場合によってはユーザー側に「これひょっとして全6か?」と誤認させるケースも有り得るでしょう。

1台の設定6よりも3台の設定4を

リゼロは設定6のスペックが突き抜けたものではありませんが、とは言え1台設定6を使ってしまうとそれを補うためには何台の低設定が動いてくれないといけない事か。

店側としても出来れば多くのお客さんから広く薄く利益を取りたいと考えており、逆に言えば特定の客(台)にプラス資源を集中させる事無く、広く薄く勝利を分配したいと考えています。

そうなると当然、1台の設定6よりも複数台の中間設定…という発想になるのは当然でしょう。

特にリゼロの場合は、設定4が多少設定6っぽい動きをしてくれるので、なんとか設定4で期待感を保ちつつ期待値を小分けにしてばら撒きたいと思うのは自然な流れですね。

設定5を制するモノがリゼロを制す

リゼロは設定確定演出も豊富である事で、設定6の所在が分かりやすい台です。

しかしだからこそ、設定6を入れたら設定6しか動かない、しかもそれが当日だけではなく後日まで続いたりするものだから、ホール側も運用が難しいだろうなぁと思いながら見ています。

一番良いのは、ユーザーに設定5を期待させて、設定5を狙わせる事が出来る環境だと思います。

設定5は設定6に比べるとモードA移行率が高く、その分だけまとまった出玉の塊を作りやすい仕様だと推測しています。

その分イレギュラーな出玉推移も多く、設定6ほど分かりやすく特定されず、それでいて低設定に匹敵する一撃性を時には見せてくれる…というのが設定5なんじゃないかと思っています。

さすがに稼動の薄い通常営業で設定5を入れても気付いて貰えないリスクが高いと思いますが、ある程度ユーザーが期待感を持っている状況で設定5を提示し続けて、それを理解したユーザーが設定5を視野に入れて狙いに来てくれれば、それが最も望ましい状況ではないでしょうか。

設定5狙いであれば、A天即ヤメの頻度がいくらか下がるでしょうし、低設定との稼動差も設定6ほどではないと思います。

…とは言え、それは相当難易度の高い運用である事は間違いないのですけどね。


©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会
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