
先日の記事で書いたとおり、これからSNKのパチスロ事業撤退を惜しむべく数々の名機を思い出話と共に振り返ろう…という趣旨の記事を書いていこうと思います。
このシリーズに関しては、内容の正確さよりも自らの記憶から機種の情報を引っ張ってこようと思いますので、内容の不正確さや曖昧さはご容赦下さい。
それでは、記念すべき1機種目はやはりというか何というか、『スカイラブ』です。
1機種目:『スカイラブ』
機種データ
型式名:スカイラブX
発売年月:2007年2月
タイプ:RT機
remember:スカイラブ
最初に扱う機種を何にしようかと悩みましたが、やっぱりスカイラブかなと。
ゲーム性はボーナスとRTを絡めて出玉を増やすタイプ、いわゆるRT機ですね。
当時のRT機でもっとも多かったタイプはボーナス後に規定ゲーム数や特定の終了条件を備えたRTが付いてくるタイプだったように思います。
そんな中でこのスカイラブは、ボーナス後ではなく通常時からRTに突入するという革新的なゲームフローを備えた台でした。
革新的なゲームフロー
当時、5号機の仕組みを理解していた人達は、どうやってこのシステムを実現しているのか…と、あれこれ思案していたようですね。
RTという仕組みをゲーム数管理で通常時の内部状態を移行させるために使う発想、その先駆けともいえる機種だったようです。
ちなみにこのシステムは「クレアの秘宝伝での高確率」や「うる星やつら2でのガールハントタイム」でも応用して使われているんですよ。
内部的なCZ状態中に引く役が重要なゲーム性でして、それぞれ…
- ベルを引けば33GのRT(トレジャータイム)へ突入し33G消化後は再びCZへ
- チェリーを引いてしまうと99G間の通常状態へ…99G消化後には再びCZへ
というゲームフローになってました。
ここでアクセントとなっているのがリプレイなのです。
例えば、内部CZ中に引いた役の履歴が…
old リプレイ・ハズレ・ハズレ・チェリー・ハズレ・ハズレ・ベル new
という履歴だったとしたら、ベルより先にチェリーを引いてるから残念!通常状態99G逝き…と思いきや。
この場合、なんと33GのRT(トレジャータイム)に突入するんです。
何故かといえば、CZ中にリプレイを引いた場合・・・「5Gの通常状態へ移行する」というルールが存在するから。
ですのでこの場合…
リプレイ・ハズレ・ハズレ・チェリー・ハズレ・ハズレ・ベル
緑の部分が通常状態なのです。
そして5G経過後にCZへ復帰…したゲームで見事ベル。
コレにて見事トレジャータイムへ突入する訳です。
リプレイが織り成す悲喜こもごも…RTの可能性を劇的に広げた機種がこのスカイラブだったのです。
ちなみにチェリーとベルの出現率は同じ…つまりトレジャータイムへの突入率は50%…己のヒキが試される瞬間なのです。
この50%というのがまた絶妙な塩梅でして、今回チェリーだったから次はベル引けるだろ…なんて事を打ち手に想像させるワケで(罠なんですが)。
トレジャータイムは33Gの完走型RTとなっている為、途中でボーナスが成立してもキッチリ33Gは継続します。
トレジャータイムのラスト3Gで「お宝チェック」と呼ばれるボーナス告知演出があって、ここで宝箱からボーナスを示唆するモノが出てくるとRT中にボーナスが当たってましたよと。
そしてこの完走型RTにも関連する忘れちゃいけないリールのお話。
どこから押しても楽しいリール
先述のとおりトレジャータイムは完走型のRTですので、途中でボーナスの成立を察知してしまうとお宝チェックを楽しめない…そんな考えの人も居ると思います。
そんなアナタには「順押し」がオススメです。
順押しで黒バーを狙って打っている分にはリーチ目が出現しないので、ボーナスの当否を察知せずにRTを消化できるのです!
じゃあ逆に察知したい人は…中押しや逆押しがオススメです。
詳しい手順はかなり忘れてしまいましたが、中押しなら白バーを中段狙い・・・ビタっと中段に白バー停止で嬉しい嬉しい赤ビッグ確定!青7がずるっと来ると・・・青頭確定でしたっけ?とにかくアツいのです!
逆押しは下段に赤7をビタっと止めれば一確!
当時、目押しの楽しさを覚えたばかりの自分にとっては、下段に赤7をビタっと止めた瞬間の快感こそがビタ押しの楽しさでした。
たしか赤7を上段に狙う手順も面白かった覚えがあります。
普段は逆押しでRT中は順押し、ここぞという場面では中押し!なんて言う楽しみ方を備えた楽しいリールでしたねー。
ボーナス中は
ビッグボーナスは技術介入要素は無いのでサクサク消化するんですが、ビッグの種類を3種類…でしたっけ?選べるんですよね。
自分はもっぱらラブを選んでましたけど。
レギュラーボーナスは逆にガチガチの技術介入ボーナス。
詳しい内容は忘れましたが、一度だけ「中段チェリー+ベル」を獲得し、それ以外は角チェリー+ベルで消化すると獲得枚数が最大となる仕様でした。
はい、左リールは毎ゲームビタです。
何気に難しいボーナスでしたが、失敗しても損害はそれほど多くない…と見せかけてチリ積なんですよねコレ。
こう言ったレギュラーの緊張感も良いアクセントになってましたねぇ。
今思えば・・・
スカイラブを熱心に打っていた頃の自分は、設定狙いに対して超ポジティブw
どこの店のどのコーナーにも多少は高設定、少なくとも中間くらいは普通にあるんだろうと、そんな感じでバラエティーコーナーのスカイラブを平日に設定狙いで打ってました。
我ながらアクロバティックな立ち回り(打ち散らかし)を披露していたものです。
今じゃそんなポジティブ思考で立ち回る事はできなくなってしまいましたが、逆に言えばあの頃の自分だからこそ、なんだかんだと理由を付けてスカイラブに触る事が出来ていたのかもしれません。
思い返してみても、決して設定がわかり易い台ではなかったですし。
スカイラブは自分にとってスロッターとしての土台を作らせて貰った台だったのだなぁと、この記事を書いていて改めて実感しました。
ありがとうスカイラブ!
以上、スカイラブの思い出でした。