5号機で人気を博した名機達が次々と旅立っていった2019年。
それでもまだ残り続けている機種達が、現在でもホール稼働を支えてくれているのは間違いありません。
そんな中でもユーザーのみならずホール関係者にとっても「これが無くなると本当に困る!」と思っている人が多いであろう機種が『沖ドキ!』です。
沖ドキ!の設置状況
今回の記事は『P-WORLD』と『ゼンリンネット』を参考とさせて頂きました。
設置店舗数:1758店舗
設置台数ランキング:22位
導入率ランキング:99位(20.8%)
記事作成日(2019/12/13)時点でのデータ(P-WORLD調べ)。
過去三年間の設置台数ランキングと導入率の推移を見て行くと、ほとんど横ばいで変わっていない事がわかります。
これがなにを意味するかと言えば、要するに三年前から台の設置がほとんど動いていないという事ですね。
沖ドキ!はホールとしては出来る限り確保しておきたい類の稀有なパチスロ機です。
これぐらいホールが設置を切望していながら台数が需要に足りていない台というのは、他だとジャグラーシリーズ機種ぐらいじゃないでしょうか(少し前のバジリスク絆や現在のミリオンゴッド神々の凱旋なんかも同様ですが)。
沖ドキ!ほどの人気機種が設置台数ランキングで22位というのは、いかに市場に出ている台数が需要に対して少ないかを表しています。
さらに言えば、導入率ランキングが99位という事は、つまり持っているホールは多台数で抱えており、逆に持っていないホールには一台もないという状況が多い事を示しています。
実際自分の地域でも、大手法人のホールには沖ドキ!が多台数設置されていますが、中小ホールには設置自体が無い事も多いという二極化した状況が成立していますね。
検定情報
機種名 | 沖ドキ! |
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メーカー | アクロス |
型式名 | 沖ドキ!LL/沖ドキ!LL-30(30パイ) |
型式番号 | 第4S029800号/第4S032000号(30パイ) |
検定通過日 | 2014/5/30(北海道公安員会公示日) |
参考とさせてもらったサイトが北海道公安委員会公示日に基づいた情報なので北海道における検定日となっていますが、概ね全国的にこれぐらいの時期に検定を通過していると思われます。
ちなみに東京都の沖ドキ!検定通過日は2014/6/2となっています。
設置期限(撤去期日)は?
パチスロ台の検定や認定に関してご存知ない方は、こちらの記事をご覧ください。
パチンコやパチスロにおいて新機種をホールに導入する上で必ず通る流れがあります。 それはざっくり説明すると、『保通協での型式試験』→『都道府県別の公安委員会での検定』→『ホール設置時の警察検査』です。 『ホール設置時の警察[…]
簡単に説明すると、パチスロは各都道府県の公安委員会が実施する検定を通過した時点から3年間、さらに追加で申請する事で認定期間として+3年間、合計6年間は正規の運用期間としてホールに設置しておくことができます。
その期限が経過したあとも「みなし機」という形でホールに設置しておくことが本来は出来るのですが、今現在は6号機時代に突入した事により5号機のみなし機を設置しておくことが事実上認められていません(ホールが加盟している団体が撤去を要請している)。
要するに、認定期限が切れた台は撤去しなくてはいけない状況になっているという事ですね。
検定情報から分かるように、『沖ドキ!』の検定日は2014/5/30となっています。
検定期間は検定日から数えて丸3年ですから、日付的には1日前となる2017/5/29が検定の切れる日となります。
そこからさらに認定を受けて3年間の設置が許可されているのが現在の状況です。
つまり、『沖ドキ!』の認定が切れる日(設置しておける期限)は、2020/5/29という事になります。
ただし、これは地域によって多少時期がずれるのでご注意下さい。
この情報は参考にさせてもらったサイト(ゼンリンネット)が北海道公安委員会公示日に基づく情報となっていたので、厳密には北海道での設置期限という事になります。
例えば東京都における『沖ドキ!』の検定日は先ほども説明したように、『2014/6/2』となっています。
この場合、東京都における『沖ドキ!』の認定機の設置期限は、2020/6/1という事になります。
地域によってはいくらか日付が前後する事が考えられますので、全国的な認識としては、2020年5月~6月頃に撤去されると思っておくと良いでしょう。
なぜ『沖ドキ!』はホールから重宝されるのか
多くの沖ドキ!を所有していないホール関係者がこの台を欲しがるのはなぜか。
大前提として、人気のある機種だからというのが挙げられます。
しかしそれだけではなく、沖ドキ!にはその他多くの機種とは一線を画した特徴があります。
それは、売上が上がりやすいという点です。
売上というのはつまり現金投資の事です。
沖ドキ!と言えばツボにハマった時の爆発力と共に印象深いのがそのコイン持ちの悪さ。
1000円で20回転以下という事もザラにあり、平均しても約23G/50枚といった低ベースを実現しています。
これは『ミリオンゴッド‐神々の凱旋‐』にも言える事ですが、派手な出玉を出していても実はそれほど(差枚数的には)勝てていないというケースも少なくないですよね。
この低ベース仕様が特に非等価の状況ではホールにとって非常にありがたいものでして、出玉の見栄えとホール側の売り上げといった点で両得な機種なのです。
さらには話が前後しますが、人気機種という面から見てもこの台は、非常に幅広い年齢層から支持されている台である点も貴重なんです。
特に年配のお客さんに支持される機種というのはホール側にとっては極めて重要なポジションを占めており、そこに当てはまる台と言えば長年「ジャグラーシリーズ」が寡占状態でした。
そんな状況に風穴を開けたのがこの台であり、沖ドキ!コーナーは恐らくジャグラーシリーズやハナハナシリーズのような完全告知機種を除けば、最も年配客の多い島と言えるんじゃないでしょうか。
沖ドキ!の設置期限(撤去日)まとめ
- 『沖ドキ!』は全国的に
2020年5月~6月に撤去される(2020年末まで設置可能となりました)2021年1月11日まで設置可能となりました - 未導入ホールが最も欲しい現行機種の一つ
- 需要のわりに設置台数も設置店舗も少ない
- 低ベース&広い客層からの人気という点で稀有なパチスロ機
自分もたまに打つ機会のある沖ドキ!ですが、あの投資スピードの速さは恐ろしいですよね…。
凱旋もそうですが、打ち始めて気付いたら500枚ぐらいは本当にあっという間に消えていますから。
ホールによってはジャグラーシリーズと並んで「沖ドキ!のお陰でやっていけてます」といった状況も決して珍しいものでは無いんじゃないでしょうか。
自分の行動範囲内にも、「このホール、沖ドキ!がなくなったらどうするんだろ…」と思うような店もあり、この台の撤去で店が傾くようなホールも誇張ではなく実際に存在していると思います。
何となく「爆裂機」な印象のある本機ですが、自分はいまだに一撃2000枚程度がせいぜいでそれ以上の「終わらない感」を味わえた試しがないのです。
撤去までになんとか…と思うものの、どうやったらそんなに出るのか本当に検討が付きません。
せめて撤去までに「超ドキ」ぐらいは味わいたいものです。
追記:沖ドキ!の設置期限が延長されました
先日記事にしたように、認定・検定期限が残っている5号機に関して1年間の延命が出来る事になりました。 しかしそれはあくまでも「国家公安委員会規則的には可能となった」だけであり、業界団体が策定する入替方針次第で延命できる機種が限定[…]
追記:沖ドキ!を含む2020年内撤去予定機種が年明けまで打てるようになっていました!
新しい情報を把握しておらず申し訳ありません。
「沖ドキ!」を含む2020年内末まで設置期限が延長されていた機種たちが、2021年1月11日までは設置可能となっていました。
追記:地域によってはもう少しだけ設置されているようです
旧規則機撤去における当面の焦点は、21世紀会決議で2021年1月11日まで(当該都道府県公安委員会の年明け最初の入替指定日が1月12日以降となる地域のホールは1月19日まで)に撤去することとしている『沖ドキ!』及び『沖ドキ!–30』だろう。総台数は約47,000台と突出しており、いまだ主力機としている(※2020年12月現在)ホールは少なくない。
https://web-greenbelt.jp/post-43346/
どうやら地域によっては最長で1/19まで猶予があるとの事です。
さらには今回、全日遊連(ホール組合)の決定に対して従わない方針を示すホールに関しては、独自の判断で設置を継続する可能性もあるようです。
話が少々ややこしいのですが、現状5号機の認定期限(ホールに設置しておける期限)は1年間延長されています。
新型コロナウイルスの影響で経営的に苦しい状態に追い込まれたホールも多い中、ホール側にとってもユーザー側にとっても喜ばしいと思う人が多いであろうニュースが入って来ました。 なんと、今後続々と認定切れによって撤去される予定であった[…]
ですから法的な立場で言えば、「沖ドキ!」の設置期限は本来の認定期限である2020年5月~6月頃から1年間延長された、2021年5月~6月頃までという事になります。
しかし全日遊連が示した撤去方針によって、「沖ドキ!」の場合であれば2021年1月11日(地域によっては最大で19日)を設置期限として撤去するように全国のホールへ通達しているという状況なんです。
ですからホールによっては、「うちは全日遊連の方針には従わず、法的根拠のある本来の認定期限+1年の期限までは設置し続ける」という事を言い出すホールが出てきている状況のようです。
これに対して全日遊連がどういった罰則措置などを取るかといった問題があるようですね。
話をまとめると・・・
- 地域によっては1/19まで設置が可能なケースもある【全日遊連公認】
- 店舗によっては認定期間+1年延長まで設置し続ける【全日遊連非公認】
もし1/12日以降まだ「沖ドキ!」が設置・稼働している状況であれば、このどちらかと言えますし、1/20以降にも設置・稼働している店舗に関しては②のケースである事が確定します。
と言うわけで、「沖ドキ!」ファンの皆さんはもし設置店を見つけてもあまり大きく拡散せずにコッソリと楽しむ事をお勧めします(小声
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