今週中に多くの地域で初代沖ドキ!が撤去されました。
正確には今月19日まで猶予のある地域(入替タイミングの関係)もあるようですが、そこを過ぎれば完全に姿を消す…わけではないようです。
5号機で人気を博した名機達が次々と旅立っていった2019年。 それでもまだ残り続けている機種達が、現在でもホール稼働を支えてくれているのは間違いありません。 そんな中でもユーザーのみならずホール関係者にとっても「これが無[…]
こちらの追記で触れましたが、どうやら全日遊連の自主規制を無視して設置を続行するホールも中にはあるようです。
とは言え、そういったケースはやはり例外的な事例となるでしょうから、ほとんどのホールでは普通に撤去される流れになっているのだろうと思われます。
そんな中で後釜として期待されている?のか、空いたスペースに6号機の「沖ドキ!2」を再設置するケースも結構多いんですよね。
今回はその是非、可能性について。
初代沖ドキ!撤去スケジュールの推移
初代沖ドキ!の撤去については、以下の記事をお読み頂ければわかりやすいと思います。
5号機で人気を博した名機達が次々と旅立っていった2019年。 それでもまだ残り続けている機種達が、現在でもホール稼働を支えてくれているのは間違いありません。 そんな中でもユーザーのみならずホール関係者にとっても「これが無[…]
かいつまんで説明すると…
- 本来は2020年5月~6月頃に撤去される予定だった(若干の地域差あり)
- 新型コロナの影響で年末まで設置期限が延長
- さらに年始の営業を考慮して2021年1月11日(地域によって入替スケジュールの都合で1月19日)まで設置が可能になった
このように、本来は去年の5月から6月にかけて全国的に撤去が進むはずだったわけです。
新型コロナウイルスの感染拡大をうけての緊急事態宣言などの影響で、苦しい業界事情を勘案して設置期限が延長されて今に至る経緯となっています。
「沖ドキ!2」の悲運
沖ドキ!2は昨年の5月に導入が開始されました。
なぜなら、本来ならそのタイミングで初代沖ドキ!がホールから撤去される予定となっていたからです。
つまりは初代沖ドキ!がいた場所へそのまま挿げ替えて貰うことを前提としたタイミングでの発売だったわけです。
しかし実際にはパンデミックの影響で初代の設置期限が延長された結果、空くはずの座席が空かず、とは言え初代の代替機として結構な数を買ってしまったホールは仕方なく他の動いていない台を撤去して沖ドキ!2を設置しました。
その結果は・・・皆さんもご存知の通りです。
そりゃ初代があるなら初代を打ちますよね、という当たり前のような状況が出来上がり、瞬く間に減台に次ぐ減台、ついにはホールから姿を消したというケースも少なくなかったと思います。
さらにこの台は30Φですからね。
あらゆる意味で扱いづらい機種と言わざるを得ない状況でした。
[caption id="attachment_6960" align="aligncenter" width="595"] ©UNIVERSAL ENTERTAINMENT[/caption] 全国的に緊急事態宣言が解除されて、随分[…]
初代なき今なら?
初代が居座っている状況では箸にも棒にもかからなかった沖ドキ!2ですが、初代なき今なら可能性があるのでしょうか?
個人的な見解としては、「なくはない」とは思っています。
というのも、やはりジャグラーでなければ駄目だというファンが根強くいるように、沖ドキ!出なければ駄目というファンも一定数は存在すると思うので。
しかし、間違っても多台数設置をしてはいけません。
繰り返しますが、絶対に多台数設置をしてはいけません。
なぜなら、沖ドキ!2は大前提として「一度コケた台」です。
そんな台がいきなり初代沖ドキ!のスペースへ大量導入された日には、それはもう目も当てられないようなサイレントロードが形成される事請け合いです。
過疎が過疎を呼ぶのです。
ですから、もしやるのであれば小台数設置から始めなければ駄目です。
ただこれも難しい所ですが、やはり最低でも4台ぐらいは設置しておかないと、全く存在感がありません。
30Φという仕様を考えても、1台や2台であれば設置する意味がないとすら言っても良いでしょう。
4台~6台程度の設置で様子を見て、固定ファンがしっかりと付くようなら増台、そういった流れを強く意識するべきです。
「ダメ元で初代20台の後釜に丸ごと沖ドキ!2を当て込む」なんてのは、自分からすれば愚の骨頂としか言いようがありません。
初代以外の5号機沖ドキ!の方が?
沖ドキ!2以外にも初代の後釜候補として比較的よく見かけるのは、「沖ドキ!トロピカル」でしょう。
5号機沖ドキ!シリーズの中では初代に最も近い仕様と言えるトロピカルですが、それでもやはり非常にマッタリとした出玉推移にはなっていますから別物と言ってしまえば正にその通り。
その点で言えば、沖ドキ!2とトロピカルだとどっちの方が良いのか悩ましい所だと思います。
現時点での個人的な印象としては、沖ドキ!2よりはトロピカルの方が動きそうな気がします。
というのも、先ほども触れたように沖ドキ!2は昨年の登場時に盛大にズッコケた記憶が新しい状況ですから、あの台が多台数設置されているだけである種の哀愁すら感じてしまいます。
それに比べればトロピカルの方がそういったマイナスイメージが若干少ない(というかすでに忘れかけている)点があるように思うので、意外とアリなんじゃないかとは思っています。
しかしトロピカルの場合、結局の所は今年の11月末をリミットに撤去しなければいけませんから、先々の事を考えるとトロピカルを今から推してもなぁ・・・というのが正直な所でしょう。
大穴狙いでマイフラワー?
沖ドキ!シリーズではありませんが、ハイビスカス系AT機というジャンルとしては、マイフラワーという選択肢も意外とアリなんじゃないかと密かに思っていたりもします。
北電子が出した沖ドキ!オマージュ系の機種ですが、これが意外と面白い!・・・という話を聞いたことがあります(自分では未体験)。
北電子という事もあってそこそこの台数が導入されていましたから(意味深)、中古で安く揃える事ができるなら選択肢として考えてみても良いのではないかと思います。
30Φコーナーを充実させる中に沖ドキ!2を落とし込む
現状最も妥当な線としては、30Φコーナーを充実させる事を前提として、そこに4台~6台程度の沖ドキ!2を導入して様子見するという方針ではないかと思います。
沖ドキ!2の他には、パイオニア系30Φ機種だったり、マイフラワーだったりを揃えれば、それなりの機種数を確保できると思います。
何しろ沖ドキ!2は30Φですからね。
これを扱おうとすると必然的に30Φコーナーという発想にならざるを得ません。
すでにパーソナルシステムを採用しているホールならピンポイントで30Φ機種を配置する事も可能と言えば可能でしょうが、沖ドキ!2のためにスロパーソナルを導入するというのは非現実的でしょう。
30Φファンもそれなりにはいますから、30Φコーナーを定着させる路線が一般化すればそれはそれで面白いかと。
個人的にも30Φは好きなので、たまにはハナハナの高設定をマッタリ打ちたいものです。
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