
「沖ドキ!」が全国的に「基本的には」撤去されてからもう数週間が経過しました。
しかしご存知のように全日遊連(ホール組合)の指導に従わず沖ドキ!を設置し続けているホールも僅かではありますが存在してします。
そんなホールの中でも、全国データで公開しているホールもしっかりと存在しているので、その稼働状況がどのような事になっているのかを見てみましょう。
沖ドキ!を撤去しない根拠
以前記事にもしましたが、沖ドキ!を撤去しないホール側にもそれなりの根拠が存在します。
[caption id="attachment_6154" align="aligncenter" width="517"] ©UNIVERSAL ENTERTAINMENT[/caption] 1月11日を最後に全国的には撤去が進ん[…]
簡単に言えば、「全日遊連(組合)のルールは破っているけれども、国家公安委員会規則は破っていないからセーフ」というのが設置し続けているホールの言い分です。
たしかに国家公安委員会規則的には「本来の認定期限+1年」という期間までは設置し続ける事ができる事になっていますから、あながち間違いとも言い切れません。
しかし本来は組合のルールが守られる前提で決まった法的な譲歩だったわけで、ルールが守られないならこんな期限延長措置は行わなかったというのが行政側の思いかも知れません。
沖ドキ!の稼働状況
自分が度々参照している全国データである「サイトセブン」によると、2月2日の時点で「沖ドキ!25Φ」は28ホール395台、「沖ドキ!30Φ」は138ホール4631台が稼働しているとの事。
こうやってみると30Φの方が圧倒的に残っているのには、何か理由があるんでしょうか。
その過去一週間(1/27~2/2)の稼働状況は以下のような感じです。
沖ドキ!25Φ | |
---|---|
7日平均回転数 | 3857 |
過去30日平均回転数 | 3086 |
累計平均回転数 | 2260 |
沖ドキ!30Φ | |
---|---|
7日平均回転数 | 2894 |
過去30日平均回転数 | 2812 |
累計平均回転数 | 2076 |
どちらも累計平均と比較すればやはり高稼働を維持していますが、とは言え極端に超稼働しているわけではないんですね。
でもまぁ25Φの稼働はマイジャグラー4なみですから、たしかにこれがあるのと無いのとでは随分と変わって来るんでしょう。
興味深いのは25Φの方が30Φよりも断然稼働が良いという点。
30Φが全国的に増えない理由の一つは、単純に25Φの方が稼働が良いからなんでしょうか?
たしかに25Φに慣れていると30Φは出玉感を誤魔化されているような気になるような所はあるかも知れません。
でも良いですけどね30Φ、店員さんはメダル補給時やジェットの時に間違えると大変なので神経を使うので面倒極まりないとは思いますが(汗
組合の対応次第で今後の動向が変わる
当然の事として業界団体は全国のホールへ沖ドキ!撤去の徹底を呼び掛けています。
文書の中で業界8団体は現在、高射幸性パチスロ機のほか、原則的に1月11日を以て撤去期限を迎えた「沖ドキ!」「沖ドキ-30」を設置し続けている一部のホールが確認されていることを言及し「近隣ホールが悪影響を受けるという由々しき事態が発生している」と苦言。「我々、業界団体は、目先の利益や己の権利ばかり主張する一部の者の存在によって、業界全体の未来が危ぶまれる事態をこのまま看過することはできない」と主張した。
業界団体側も一応は対抗措置として、中古機導入書類の発行停止や一部メーカーで新台販売の停止などを行っているようです。
しかしそれでも設置を続けるという事は、メリットとデメリットを天秤にかけた場合にメリットが上回っているという事なんでしょう。
それこそ「後がない店」に関しては良く分かるんですが、結構な規模を誇るチェーン店の中にも設置し続けている所がありますからね。
いざとなったら組合を抜ける事も視野にいれての行動なんでしょうか。
それともギリギリのラインまで粘っていざとなったら撤去に回るんでしょうか。
現状の稼働状況を見ると、25Φはたしかにリスクを冒してでも置いておくメリットがそれなりに大きそうですが、30Φはどうでしょうね?
後がない店は別として、しっかりとした地盤をもったホールが30Φの稼働程度のもののために組合と齟齬を起こすというのは、リスクに見合ったメリットと言えるんでしょうか。
5~6月までどれだけ稼げるか
今回の騒動で沖ドキ!を撤去しなかったホールの根拠は国家公安委員会規則で許可されている時期までは使う権利があるという主張ですから、基本的には認定期限が切れれば大人しく撤去するホールが多いのでしょう(一部には「みなし機」になっても設置し続けるホールがあるでしょうけど)。
認定期限が切れるタイミングは全国的にややバラつきがあるものの2021年5月~6月となっています。
恐らくこのタイミングで店をたたむ事を考えているホールも多くあると思います。
そんなホール(沖ドキ!設置中でホールの全体稼働はイマイチ)に貯玉・貯メダルをお持ちの方は出来るだけ早く清算しておいた方が良いかも知れませんよ?
ある意味一番興味深いのは、設置店舗に対する組合側の対応が今後どうなっていくのか、その匙加減自体では組合組織として致命的な信頼度の低下を招きかねないのではないかと思われます。
そりゃ素直に撤去したホールからしたら、「抜け駆けしたもの勝ち」という事がまかり通るようでは良い気はしませんよね。