パチンコよりもパチスロで多い「掛け持ち遊戯」ですが、やったことがある人もそれなりにいるんじゃないでしょうか?
自分は明確に掛け持ち遊戯をした事があるとは思っていませんが、そもそもこの掛け持ち遊戯というものも人によってセーフティーゾーンが異なります。
なので自分では掛け持ち遊戯はしていないと思っていても、他人からしたらそれは掛け持ち遊戯だというケースもあるんですよね。
今回はそんな掛け持ち遊戯のボーダーラインについてのお話です。
掛け持ち遊戯とは?
掛け持ち遊戯とは、パチンコやパチスロで自分が今現在打っている台以外にも他の台をキープしている状態の事を指します。
基本的に狭義の掛け持ち遊戯はパチンコではあまり見られず、パチスロで多い現象です。
ただし掛け持ちの定義によってはパチンコでも比較的良く見かける光景だとも言えます。
多くのホールで掛け持ち遊戯は禁止されていますから、基本的には許されない行為である事は皆さんご存知でしょう。
掛け持ち遊戯はなぜ駄目なのか
そもそもなぜ掛け持ち遊戯をしては駄目なのかですが、これは単純に「店が禁止しているから」です。
店側が掛け持ち遊戯を禁止していない場合は掛け持ち遊戯をしても問題ないと言えます。
実際、過去には掛け持ち遊戯OKというホールも存在したらしいので、ひょっとしたら今現在でもそういったルールで営業しているホールが日本全国のどこかにはあるんじゃないでしょうか?
ではなぜ多くのホールが掛け持ち遊戯を禁止しているかと言えば、一番の理由は「稼働があがらないから」ですね。
極端な話、一人のお客さんがそのホール全台を掛け持ち遊戯した場合、同時に打てるのは頑張ったとしても精々3台が限界ですから、残りの数百台はずっと稼働しない状況が続いてしまいます。
そんな極端な事をする人はまずいないでしょうが、現実問題として有り得るのはパチスロの高設定狙いで、自分の狙い目である台を全部キープした状態で一台ずつ判別して行くようなパターンでしょうか。
あとは過去にはよくあった光景として、抽選あるいは並び順で早く入場した人が連れのために目当ての台の下皿にタバコを放り込みまくるという現象ですね。
最近はホール側もそういったケースに対する対策が一般的になったので減りましたが、それでも恐らくはまだそういった事をやっている人も少しはいるのでしょうね。
こういったケースは客同士での揉め事にも繋がるので、掛け持ち遊戯を禁止している理由として「トラブルを回避するため」というのも非常に大きな理由だと思います。
どこからが掛け持ち遊戯?
掛け持ち遊戯は良くない!というのは多くの打ち手が共有している感情だと思います。
しかしその内容については、割と人それぞれに幅があるものです。
台移動する時に移動先の台を予め確保するのも駄目
最もシビアなスタンスの人は、今打っている台にメダルなり私物なりがある状態で移動先の台に私物なりを置いて確保する事すら「掛け持ち」であるとします。
このスタンスは比較的少数派ですが、ほぼ存在しないとまでは言えないぐらいの割合でたまーに聞こえて来ますね。
こういった考え方の人からすると、多くの打ち手は掛け持ちをしている…という事になるようです。
この場合は「掛け持ち遊戯」というよりも「掛け持ち」という表現が使われるようにも思います(遊戯はしてないですからね)。
移動先を確保するのは良いけど移動元を打ってはいけない
おそらくこのスタンスが全国共通でユーザーの標準的な認識なんじゃないでしょうか?
前の項目で説明したような行動(移動先の台を確保した状態で元の台を空ける)は大丈夫だけど、移動先の台を確保した状態で移動元の台を打ってしまったらアウトという基準です。
この基準の根拠として、先ほどの最も厳しいスタンスに関しては「掛け持ち」という表現が使われていたのに対して、こちらは「掛け持ち遊戯」という「遊戯」に注目しているという事があるんじゃないかと思われます。
つまり、物理的に掛け持ちのような状態が一時的にとは言え発生するにしても「遊戯」していないからセーフ…といった所でしょうか。
何よりも実際にホールで稼働する中では、この基準が最も良い落し所であると多くのユーザーが感じているという事が重要だとは思いますが。
大前提として、移動先の台を確保したら速やかに移動するという事も一般的な認識として浸透しています。
元の台を打たないにしても長時間その状態を続ける事は良しとされていません。
移動先を確保した上でちょっとぐらいなら打っても良い
これはこういった主張をしている人がいるというよりは実際にこういった行動をとっている人がそれなりにいるという感じですね。
例えば良い台を確保した後に、とりあえずボーナスが入っていないかを確認するために1ゲーム回すようなケースがコレに当たります。
こういった行動をする人は基本的には前項目のような掛け持ち遊戯基準を持っているものと思われますが、「でも1ゲームぐらい別にいいよな」といった感じでこういった事を実行するのだろうと思います。
「遊戯」という点に注目して、「移動先をキープしたら決して元の台を回すべきではない」というスタンスの人からするとだらしない行動にも映るでしょうが、一般的にはそこまで強く咎められる事もない出来事だろうとは思います。
ただ場合によっては揉め事に発展する可能性もありますし、そもそもそこで仮に止められない事情が発生した場合(つまりはボーナスが成立していたなど)、結果的に大々的な掛け持ち遊戯状態となってしまう事もありますから、出来るだけ避けた方が無難でしょう。
他人の台を確保するのは掛け持ち?
掛け持ち遊戯関連で最も認識が割れやすいのはココですね。
例えば自分が打っている隣の台が空いた、そしてその台は高設定っぽいとか天井が近いとか、あるいは単に隣同士で打ちたいなどといった理由で連れ合いのために台をキープしたようなケースです。
これに関しては「厳密に駄目」という人と、「全然良い」という人、さらには「場合によってはアリ」という人もいて、非常に取っ散らかった感じになっています。
例えば友人を呼んで来るような場合でも、「その友人が今現在何か打っているのか」、なんなら「電話(今ならLINEなど?)で呼び出す」などなど様々なケースが想定されるので、それぞれのケースによって許容のされ方もかなり変わって来ます。
連れの対象まで分散させると面倒なので、「友人」に絞って「許されやすいケース」と「許されにくいケース」をあげて行きましょう。
比較的許されやすいケース
- 店内にいて何も打っていないので直ぐにこられる友人のために確保
- 店内にいて何か打っているが直ぐに止められる友人のために確保
基本的には前者が(他人の台をキープする事自体を容認する立ち位置から言えば)セーフ、後者がアウトと言えばアウトでしょうが、すぐにやって来る分には両者の違いを他人が把握する事は難しいというのもあって比較的許されやすいでしょうね。
許されにくいケース
- 店内にいて何か打っているが止めるのに若干時間が掛かる友人のために確保
- 店内におらず電話等で呼び出す事を前提とした友人のために確保
大前提として長時間キープというのは良くないという認識が一般的にあるので、内情は他人から窺い知る事が出来ないにしても、やたらと長い時間自分が打っている台のとなりをキープしている状態は基本的には許されるものではないでしょう。
というかこの場合だと、傍からみたら完全に「自分が打っている台の隣をキープした状態で掛け持ち遊戯をしている人」にしか見えませんからね。
トラブルを呼び込むような事は避けましょう
ここまで様々な「掛け持ち遊戯」の基準について説明してきましたが、とにかく重要なのはトラブルになるような行動をとらない事であるのは間違いありません。
一般的な認識としては、以下の2点を抑えておけば大丈夫でしょう。
- 自分自身が台移動する時は「移動先を確保するのは良いけど移動元を打ってはいけない」
- 連れの台をキープする場合には「キープ後速やかに当人を連れて来れば比較的許されやすい」
①に関してはおよそ文句を言われる事はないでしょうから安心して下さい。
対して②に関しては文句を言われたり注意を受ける可能性は十分にあります。もしそういった事になった場合は素直に非を認める事をお勧めします。少なくとも正当性を主張する事は難しいでしょう。
とは言え、隣同士で並んで打ちたい場合なども当然あるでしょうから、「速やかに連れを呼んでくる」事を条件にするなら比較的許してもらいやすいですよ?という事は認識しておいても良いでしょう。
あとは他人の心情として、「高設定っぽい台」や「天井が近い台」でそれをやると利害関係から不満を持つ人も多いので、本当にただただ「連れと隣同士で打ちたい」というような動機の元に「高設定っぽくも無ければ天井にも近くない、なんなら人気もない」台であれば、まず文句を言われる事はないでしょう。
是非とも周りのお客さんの心情も察しながら、掛け持ち遊戯のボーダーラインを潜り抜けて頂きたいと思います。