パチスロにおける適正台数の重要性と限界台数【スロット高稼働機種とバラエティーコーナー】

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苦戦が続く6号機パチスロですが、なんだかんだ言ってそこそこ稼働する機種というのも実際には存在しています。

ただし多台数設置で最低限の稼働が保てる機種となると、現状ではバジリスク絆2以外には見当たらないという事が言えてしまうんですけどね。

今回は現状のメイン機種についてと小台数ながらも堅調な稼働を見せる機種の存在、さらには適正台数や稼働を保てる台数の限界値について考えてみたいと思います。

多台数設置で稼働を保っている6号機はバジリスク絆2だけ

現状のホールで6号機として唯一と言って良いメイン機種的存在であるのが「バジリスク絆2」であるのは日本全国共通でしょう。

バジリスク絆2の稼働状況はサイトセブンによると以下の通りです(9/1閲覧)。

  • 過去30日平均:2505回転
  • 累計平均:3060回転

流石に累計平均よりは落ちてはいるものの、現状でも休日には3000回転に迫るぐらいの平均稼働は見せる程度には頑張っています。

ちなみに引き合いに出すのは忍びないのですが、「サラリーマン番長2」の状況は以下のような感じです(9/1閲覧)。

  • 過去30日平均:1573回転
  • 累計平均:1803回転

設置台数はバジリスク絆2の方が多い事を考えると、少なく見積もっても倍程度は稼働状況に開きがあると言えるでしょう。

しかしこんなサラリーマン番長2がなんだかんだと多台数設置されているホールが多い現状からも分かるように、サラリーマン番長2ですら6号機の中ではマシな部類なんですよね。

ちなみに現状のホールでジャグラーシリーズやハナハナシリーズ以外ではメイン機種として置かれている事も多い「番長3」ですが、稼働状況は以下のような感じです(9/1閲覧)。

  • 過去30日平均:2494回転
  • 累計平均:2128回転

なんと、バジリスク絆2の方が僅かにですが稼働は良いんですよね。

設置台数は然程変わらない感じなので、バジリスク2と番長3の比較では、両者の人気はほぼ互角ということになります。

やはり常々言っているように、番長3のゲーム性はメイン機種を張るには少々キツイ面が目立ちすぎるんでしょうね。

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自力感というのは匙加減を間違うと、ストレスのたまり場となってしまう事を痛感させてくれた機種です。

小台数機種で稼働が良いものはある

ここ最近導入された機種の中には、設置台数こそ少ないものの高稼働を記録している機種がいくつかあります。

  • ブラックラグーン4
  • 戦国コレクション4
  • ハイパーブラックジャック
  • シャア専用パチスロ 逆襲の赤い彗星

これらの機種は稼働状況だけで言えばバジリスク絆2を上回る数値を記録しています。

特に導入間もないとは言え、「戦国コレクション4」に関しては平均回転数が6000回転に迫るレベルの高稼働を見せているのは非常に印象的です。

しかしこれには非常に分かりやすい理由があります。

それは導入台数の少なさ

上に挙げた機種はどれも小台数設置機種ですが、特に戦国コレクション4は一番設置台数が少ないので、高稼働の理由はそこにあります。

とはいえ、設置台数が少ないと言っても稼働しない機種も多くある中で8月に導入されたこれらの機種たちが高稼働を記録しているというのは比較的明るい話題ではないでしょうか?

小台数人気機種を増やすべきか否か

こういった小台数高稼働機種が現れると、ホールとしては動くなら増やしたいのは当たり前の事でしょう。

メーカーが追加生産・販売を行うならそれに乗っかるホールも多く、結果的には多台数設置へと向かっていく事も多々ありますね。

その代表的な例が「リゼロ」です。

リゼロカードSSSR
©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会 ©Daito

当初は比較的小台数の設置からはじまり超稼働を記録、その結果再販に次ぐ再販で最終的には6号機の中でも群を抜く台数がホールに設置されました。

そしてその結果何が起きたかは、ここ数年パチスロを打っていた方ならお分かりでしょう。

第一弾の増台ぐらいのタイミングであればまだ「供給<需要」といった状況だったと思いますが、第三弾ぐらいの増台時にはすでに需要を供給が上回っており、それでも続いた増台は稼働の落果を加速度的にはやめる結果となりました。

今ではすっかり稼働がしぼんでしまった6号機最大のヒット機種ですが、実は最近微妙に復権している状況もあったりしますよね。

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リゼロレム上乗せ+50G

最近のホールで起こっているのは、設置台数が適正なものに収束した事と設定6以外でもリゼロが動く可能性が出て来た事で運用できる可能性が見えて来たといった感じでしょうか?

この話はまた別の機会にでも…。

とにかく、高稼働機種だからといってボンボン増やしたら当然稼働が分散するので、高稼働の少数設置機種を多台数設置にすればメイン機種になる…わけではないという事ですね(当たり前の話ですが)。

高稼働を保ちたいなら台数を増やすべきではない、けれども稼働の良い機種は少しでも多く設置したい(全体稼働を上げたい)という二律背反をどう決着させるか、そこがホール側の腕の見せ所と言えるのでしょう。

要するに、トータル稼働の最大値を得られる台数、適正台数と言っても良いですし稼働限界台数と言っても良いでしょうが、そこの見極めですよね。

これからはバラエティーコーナーの時代?

ハッキリ言ってしまえば、一機種を10台も20台も設置する事自体に無理があるのだろうと思います。

もちろんジャグラーシリーズやハナハナシリーズのような例外はありますけど、普通の機種に関しては二桁台数は基本的に無理なんじゃないかと思うわけです。

パチスロが500台以上設置されている店などなら別ですが、200台以下のホールに関しては一部の例外を除いて多くの機種がバラエティーコーナーとなるような状況が今後当たり前になる事も想定するべきではないかと思うのです。

具体的に言えば、バラエティーコーナーを真面目に扱う覚悟をするべきだという話ですね。

バラエティーコーナーというのは、運用側としてもハッキリ言って面倒なコーナーだと思います。

一機種ごとの特性を把握した上で細かく運用するというのは、メイン機種だけちょこちょこいじってバラエティーはベタピン放置といった運用に比べて手間のかかる事でしょう。

しかし、ほとんどの機種は多台数設置に耐えられない事は明らかです。

逆に言えば、少数台数設置なら一定以上の稼働が得られる機種というのは、直近の新台達を見ていても意外と多くあるように思えます。

であるならば、多台数設置機種をいくつか軸にして残りの機種はなかば放置するような運用よりも、極一握りの例外機種(ジャグラーなど)を除けば小台数設置機種をきめ細かくフォローしながらバラエティー豊かな機種構成を実現するのが、実は非常にリスクの少ない選択肢なのではないでしょうか。

もちろん手間はこれまで以上にかかるかも知れませんが、「小台数なら十分に動く機種がある」という現実を受け止めるのであれば、多くのホールはそういった道を選択せざるを得ないでしょう。

もちろん、放っておいても高稼働が得られるような「強い店」はそんなことをしなくても良いでしょうけどね。