5号機の歴史を振り返ってみると、最初はノーマルタイプやRT機が主流となり、そこからA+ARTやART特化タイプがメインとなって行き、更にはAT機の登場といった形で、4号機から5号機に移行した事で劇的に下げられた一撃性がどんどん高まって行った時代でしたね。
何時の時代もパチスロは基本的により一撃性の高い機種、ギャンブル性の高い機種が人気を博してきましたから、5号機もやはりより一撃性の高い機種が人気になっていくのは当然の流れだったと思います。
しかしそんな中でも、5号機終盤になって花咲いた意外な風潮がありました。それは「アクロスノーマル機」というジャンルがホールで定着した事です。
ノーマルタイプと言えばジャグラーかハナハナかといったぐらいの状況で(ニューパルもすでに元気がなかった)、『ハナビ』が大ヒットを記録した所からアクロスの存在感、更には完全告知以外のノーマルタイプの存在感が劇的に高まりましたよね。
今回の記事ではそんな『ハナビ』がいつまで打つことが出来る(設置しておける)のかについて説明して行きます。
なお今回の記事は『P-WORLD』と『ゼンリンネット』を参考とさせて頂きました。
『ハナビ』の設置状況
設置店舗数:7239店舗
設置台数ランキング:12位
導入率:85.4%
記事作成日(2019/12/30)時点でのデータ(P-WORLD調べ)。
過去三年間の設置台数ランキングと導入率の推移を見て行きましょう。
流石はハナビと言うべきかも知れませんが、どちらも安定して高水準をキープし続けています。
特に驚くべきは導入率の高さ、全体の8割以上のホールに設置されているという事で、正にどのホールにも普通に設置してある定番機種といった風格を感じます。
この導入率は撤去まで下がる事はないでしょうから、行動範囲に店が1店舗しかないような状況で運悪くその店に設置していない…といったレアケースを除けば、確りと打ち込む事が出来そうです。
検定情報
機種名 | ハナビ(初期パネル) |
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メーカー | アクロス |
型式名 | ハナビBH |
型式番号 | 第4S105600号 |
検定通過日 | 2014/12/12(北海道公安員会公示日) |
機種名 | ハナビ(黒パネル/白パネル) |
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メーカー | アクロス |
型式名 | ハナビBHS2 |
型式番号 | 第5S063600号 |
検定通過日 | 2015/10/02(北海道公安員会公示日) |
参考とさせてもらったサイトが北海道公安委員会公示日に基づいた情報なので北海道における検定日となっていますが、概ね全国的にこれぐらいの時期に検定を通過していると思われます。
『ハナビ』は初期パネルに相当する型式である『ハナビBH』と黒パネルと白パネルに相当する型式『ハナビBHS2』の二つが存在しており、別々に検定を通過しています。
ちなみに東京都での『ハナビBH』の検定通過日は2014/12/15となっており、『ハナビBHS2』の検定通過日は2015/10/13となっており。
ハナビは2種類ある
あまり意識していない人が多いかも知れませんが、実は『ハナビ』という機種は初期パネルとその後のパネル(黒パネル・白パネル)では型式が異なり、言わば別の機種としてそれぞれ検定を通過しているのです。
筐体を見比べてみると、リール幅などが微妙に変わっている事が分かりますね。
リール周りの変更は意外と影響があり、初期パネルではリプレイ外しをミスった事がないという人が黒パネルだとなぜかミスるというような話も当初は良く聞いたように思います。


設置期限(撤去期日)は?
パチンコやパチスロにおいて新機種をホールに導入する上で必ず通る流れがあります。 それはざっくり説明すると、『保通協での型式試験』→『都道府県別の公安委員会での検定』→『ホール設置時の警察検査』です。 『ホール設置時の警察[…]
その期限が経過したあとも「みなし機」という形でホールに設置しておくことが本来は出来るのですが、今現在は6号機時代に突入した事により5号機のみなし機を設置しておくことが事実上認められていません(ホールが加盟している団体が撤去を要請している)。
要するに、認定期限が切れた台は撤去しなくてはいけない状況になっているという事ですね。
『ハナビ』の場合、初期パネルとそれ以降(黒&白パネル)では別々に検定を通過しており、パネルの種類によって設置期限が異なっている点にご注意下さい。
『ハナビBH』(初期パネル)
『ハナビBH』(初期パネル)の検定日は2014年12月の時期となっています。
検定期間は検定日通過日を含めて丸3年なので、3年後の検定通過日前日が検定の切れる日となります。
そこからさらに認定を受けて3年間の設置が許可されているのが現在の状況です。
つまり、『ハナビBH』の認定が切れる日(設置しておける期限)は、北海道の場合なら2020年12月11日ということになります。
これは地域によって多少時期がずれるのでご注意下さい。
当記事の情報は参考にさせてもらったサイト(ゼンリンネット)が北海道公安委員会公示日に基づく情報となっていたので北海道での設置期限を掲載しておりますが、各都道府県ごとに検定を通過しているので、各都道府県ごとに日付が多少前後するのです。
例えば東京都における『ハナビBH』の検定日は先ほども説明したように、2014年12月15日となっています。
この場合、東京都における『ハナビBH』の認定機の設置期限は、2020年12月14日という事になります。
地域によってはいくらか日付が前後する事が考えられますので、全国的な認識としては、2020年12月頃に撤去されると思っておくと良いでしょう。
『ハナビBHS2』(黒・白パネル)
『ハナビBHS2』(黒・白パネル)の検定日は2015年10月の時期となっています。
検定期間は検定日通過日を含めて丸3年なので、3年後の検定通過日前日が検定の切れる日となります。
本来ならそこからさらに認定を受けて3年間の設置が許可されるのですが、5号機の認定措置は2018年2月1日よりも後には受ける事が出来ない状況となっています。
現状設置されている黒・白パネルの『ハナビ』は前倒し認定という措置を取っている台となり、2018年2月1日付けで認定措置を取られているものです。
ですから『ハナビBHS2』の認定期限に関しては、2018年2月1日から丸3年間という事になります。
つまり、『ハナビBHS2』の認定が切れる日(設置しておける期限)は、全国一律で2021年1月31日ということになります。
この期限に関しては全国一律のものとなっておりますので、分かりやすくはありますね。
『ハナビ』設置期限(撤去日)まとめ
- 初期パネルのハナビは全国的に2020年12月頃に撤去される
- 黒パネル&白パネルのハナビは全国一律で2021年1月末までが設置期限となる
- 5号機時代にアクロスブームを巻き起こした名機
- パネルによって別々に検定を通過している珍しい機種
出目と技術介入と出玉感、そのバランスがノーマルタイプとして非常に素晴らしい機種、それが『ハナビ』です。
4号機時代の名機が5号機でリメイクされる事は数多くありましたが、そんなリメイク機種の中でもハナビに関しては「初代を超えた」といった声も数多く聞かれました。
6号機でもきっと『ハナビ』の名を受け継いだ機種が登場してくれるのでしょうから、それを楽しみにしておきましょう。
6号機規則的に残念ながら5号機ハナビと同様の枚数でビッグを搭載する事は不可能ではあるものの、それを言い出したら4号機ハナビと5号機ハナビにも似たような違いはありますからね。
そんな未来に思いを馳せつつ、とりあえずは5号機ハナビを撤去されるその日まで堪能して行くことにしましょうか。
追記:初期パネルは若干、黒&白パネルは最長で2021年11月末まで延命が可能に
新型コロナウイルスの影響で5号機の設置期限が延命される事になりました。
先日記事にしたように、認定・検定期限が残っている5号機に関して1年間の延命が出来る事になりました。 しかしそれはあくまでも「国家公安委員会規則的には可能となった」だけであり、業界団体が策定する入替方針次第で延命できる機種が限定[…]
ハナビについて簡潔に説明しますと…
- 初期パネル:2020年12月31日まで設置可能
- 黒&白パネル:2021年11月30日まで設置可能
といった具合となっています。
初期パネルに関して検定通過日が年を跨いでいるような地域(2015年1月以降に検定を通過しているような地域)があった場合は、その地域に関しては黒&白パネルと同様に11月30日まで設置可能となります(そういった地域があるのかは未確認)。
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