今週から導入開始の6号機『パチスロ ガールズ&パンツァーG』(以下、ガルパンG)、「ただいまっ!」というキャッチフレーズが全国のホールでキービジュアルと共に張り出されている事でしょう。
そんな導入したての新台を珍しく早々に打ってこれたので、早速感想を書いて行きたいと思います。
ゲームフロー
通常時は前作と変わってポイントをためて(というか減算して)規定ポイント到達(というか消化して0に)するとチャンスゾーンの抽選を受けられるというもの。
6号機で言うなら、『HEY!鏡』のHEYカウンターを加算方式じゃなく減算方式にしたものが本機の液晶左下に表示されている「あんこうカウンター」と思えば分かりやすいでしょうか。
最大6周期でCZ天井となり、6回目のあんこうカウンター消化で必ずCZに当選します。
ちなみに本機にはATに当選する事が確約されるタイプの天井機能は搭載されていません。
通常時
通常時に関しては、ひょっとしたら前作よりも倦怠感を感じずに打てるかも知れません。
とは言え、あくまでも前作のガルパンとの比較としてという話ですが。
1周期の消化は比較的早い事もあり、その点は先ほど引き合いに出した『HEY!鏡』よりも随分と気楽ではあります。
ポイントの減算スピードは減算高確率状態にどれだけ滞在していられるか次第といった感じで、高確率状態は短い時にはほんの10G程度で終わってポイントもガッツリ残りますが、長い時は減算し切るまで高確率状態に滞在している事も珍しくありません。
恐らくその辺の滞在ゲーム数などには振り分けがあるのでしょうが、設定差のある部分かは現状なんとも言えませんね。
CZ『戦車道チャレンジ』・『あんこう祭り』
チャンスゾーンには『戦車道チャレンジ』と『あんこう祭り』の二種類が存在しますが、あんこう祭りは中々お目に掛かれないぐらいの出現率だと思われます(今日打った台の内臓データを見ると、一度も出現していなかった)。
基本的には戦車道チャレンジを消化する事になりますが、このCZが中々の難敵です。
3枚のカードが表示されていますが、これら一つ一つが対戦相手となりますからチャンスは3回、この3戦中で1度でも勝利できればAT突入となります。
化物語的な逆押しバーを狙え演出が発生しますが、この機種の場合はバーが停止したリールの絵柄を昇格抽選するという点で少しだけオリジナリティーがありますね(全リール揃いは出現しなかったが、2リール停止なら停止したリールに対応する位置のカードを昇格抽選、止まっても必ず昇格する訳ではない点は注意)。
追記:後日打ったら別にそのリールには対応してませんでした。なぜか勘違いしていたようです。
「対戦校によって勝利期待度が変化」とあるように、期待度はカードの色によって(パチスロ的お約束としての強弱で)表現されています。
今日打った感じ、黒森峰(青カード)とプラウダ(黄カード)は基本無理、サンダース(緑カード)でたまに勝つぐらいで、勝負はとにかくグロリアーナ(赤カード)をいかに出現させて仕留めるかに掛かっています。
攻撃は大概上2つの青と緑が選ばれていたので、下2つは選ばれただけでかなり期待できるのかも知れません(右下は流石に勝利確定でしょうが)。
自分は8回挑んでATを獲得できたのは3回でした。
恐らくは大体それぐらいの期待度なんでしょう。
当たる当たらないはともかく、CZとして面白みはかなり欠けるなぁというのが正直なところ。
特に逆押しでバーを狙わせる演出で、せっかくバーが停止したのに対戦校が格上げされない事がある点はガッカリです。
おそらくは化物語のCZ『解呪の儀』(バーが停止してもオーラがランクアップしない事がある)をイメージして、それでも許されると判断したんでしょうが、今日打った感じだと化物語のCZでは許されても、このCZだと許されないと思います(数少ない自力っぽい要素にイカサマされてる感が強い)。
AT『戦車道』
AT中の打感はもうまんま前作である『5号機ガルパン』を打っているような感触です。
純増枚数も然程変わりませんし、ゲーム性もそんなに変わりません。
追加要素としては、AT突入時にはまず『パンツァーアタック』という戦局を有利にするアイテムを獲得できるゾーンへ突入し、そこで獲得したアイテムを持って戦車道へ突入する事になります(大体は攻撃が当たりやすい状態付与ですが)。
個人的に好印象な点は2つ。
1つは勝利時に付けられる『パンツァーランク』が今作は割とちゃんと意味を成している点です。
前作はBもCも別に変らんだろうといった感じでしたが、今作の場合はBなら普通にパンツァーアタックを貰えたりするので、Bでも結構嬉しいですね。
そして好印象な2つ目は、もし有利区間を完走できたならば、その際はAT終了後に引き戻しの好機となるチャンスゾーンが付いてくる点。
というのも、本機は有利区間開始時がチャンスゾーンになっている仕様である為、有利区間終了=CZ突入契機となっているのです。
最近こういった台が増えましたよね。
6号機における元祖の名を取るのであれば、島漢(しまむすこ)スタイルとでも言うべきなのでしょうか?
初打ち感想まとめ
3時間ほど打った感想としては、率直に言ってこの台が人気を博する可能性はほぼ皆無と言って良いんじゃないかと思いました。
通常時のポイント減算具合はたしかに早いものの、一回毎の期待度は然程高くなく、CZに当たった所でアッサリ外れるしというのを繰り返していると、中々にストレスが溜まります。
リゼロもATに関しては青天井であり、天井的なものの恩恵がCZである点も同様ですが、あちらの場合は白鯨攻略戦という見せ方と突破した先の恩恵により「おしかった」と思えるのに対し、本機はただただ手ごたえなくやり直しをさせられる感があまりにも強い。
さらには苦労して手にしたATが平気で200枚とかで終わってしまいますから(単発だと100枚ぐらい?)、勝ち方の導線が見えにくい。
とは言え、打っている時にも思いましたが、本機はある意味たしかに『パチスロ ガルパン』らしい台だとは言えるんです。
「そーいえば前作のガルパンもこんな感じだったなぁ」と、打ちながら感じられるぐらい、たしかに前作のニュアンスを継承しているようには感じました。
作り手の思惑としても、「前作を受け入れてくれたんだから、今作もこれで許して…ね?」といった「お願い感」を割と感じる(演出をかなり前作から引き継いでいる辺りも含めて)んですが、流石に当時と今じゃ状況が全く違いますからね。
前作のガルパンって、押し順ペナルティー規制が入って低ベース(コイン持ちが悪い)ATを作れなくなった事で登場した高ベース(コイン持ちが良い)ATの流れとして登場した台でしたが、ユーザーがある程度高ベースATのゲーム性(コイン持ちが良い代わりに当たりが重い)に慣れた頃にすっと登場して、コンテンツの人気も重なりなんとなく受け入れられた台だったと思います。
何しろ前作ガルパンってオリンピア的に言えば、抜群に評判の悪かった『パチスロ ルパン三世 ロイヤルロード~金海に染まる黄金神殿~』の次に出た台なんですよ。
つまり、ロイヤルロードが極限までハードルを下げてくれた状態で登場したのが前作のガルパンだった訳で、ルパンのアシストがあってこそ前作のヒットがあったと言っても過言ではないでしょう。
対して今回は、オリンピアで言っても直近の『パチスロ黄門ちゃまV女神盛‐MEGAMORI‐』はそこまで酷評されていないように思いますし(ロイヤルロードと比べれば大体そう言えるでしょうが)、何より6号機としてリゼロが圧倒的な存在感を放っている状態、言い換えれば純増8枚ATが人気を博している状況なのです。
この台が評価されるよりは、むしろ『パチスロ黄門ちゃまV女神盛‐MEGAMORI‐』がもう少し評価されても良いんじゃないかと、どっちかと言えばそっちの可能性の方がいくらか光明を見出しやすいんじゃないかとも思えます。
というかこれ、多分本命スペック的なものが通らずに仕方なく出てきたんじゃないかなぁ…というのが一番の感想なんですけど。
劇場版アニメの公開と時期を合わせる事を意識したんでしょうが…前作のようには上手く行きませんでしたね。
© GIRLS und PANZER Projekt
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