うっかり記事で扱うのを忘れるぐらい、思いがけず存在感なく消えて行った『G1ダービークラブ2』ですが、今でも一応バラエティーコーナーでは見かけますね。
ハイエナで打つ機会もたまにあるのでちょいちょい触っているんですが、やっぱりこの台、ちょっと微妙です。
前作は好評を博したはずなのになんで…と、ひょっとしたら作り手は思ってるのかも?なんて思ったりもするんですが、個人的にどの辺がイマイチなのか語って行きたいと思います。
前作のG1ダービー倶楽部は大人気だったのに
前作は下馬評を覆す高稼働機種となって、一躍全国のホール(のバラエティーコーナー)に定着する人気機種となりましたね。
どの機種でも基本的には退屈な通常時を、本機は割と楽しく消化できるようにしてくれたのは有難い仕様でした。
まぁ実際の所としては、打ちなれてしまうと色々と見えてくるもの(この段階でここのレベルじゃもう無理だな…など)もあったりはするんですが、それでもそれなりに通常時も楽しめましたね。
あくまでもバラエティーに小台数設置する事を前提とした高稼働ではありましたが、それすら難しい機種が多い中で大いに健闘した機種だったのは間違いありません。
そういえば以前に初代G1ダービークラブがなぜ人気なのかといったような記事を書いてました。
[caption id="attachment_2217" align="aligncenter" width="595"] ©KPE©2017 Konami Amusement[/caption] 今年出た機種の中でも、平均稼働で言[…]
初代G1ダービークラブにあって今作にないもの
前作は楽しめていたのに今作はなんかイマイチなんだよなぁ…と感じている人も多いと思うんです。
でもその理由がなんなのかは自分でも良く分からない…そんな人もやはり多い事でしょう。
通常時は良くも悪くも前作から大して変わらない(代り映えしないとも言える)のに何故?と思ったりもするかもしれません。
しかし、実は決定的に前作から変わってしまった点があるんです。
それは、MB(チャンス目)の存在が無くなった事。
今作にもチャンス目はありますが、前作のように内部的にボーナスの状態になり毎ゲーム小役が揃うわけでもなく、ただただ普通のレア役でしかありません。
自分が思うに、G1ダービークラブの通常時が何となく楽しめていたのって、圧倒的にMBの存在によるところが大きいと思うんですよ。
MBを固めて引けたりすると、通常時なのにコインが増えている…なんて事もしばしばあったりしましたし、MB中だからこそレア役にも期待出来た訳で。
今作はMB非搭載である代わりに前作よりもMBを除いたコイン持ちは良くなっているので実質的な通常時のコイン持ちはあまり変わっていない(あるいは今作の方が良い)と思います。
しかし、重要なのは単純にコイン持ちの良さという事ではなく、コインが増える状態が通常時にも搭載されているという、ゲーム性を語る上で極めて重要な特異性にあります。
あれがあったからこそ、前作のG1ダービークラブは通常時も何となく楽しく回せましたし、もっと言えばART中においても出玉に起伏を付けるアクセントとなっていた訳です。
それを失った今作のG1ダービークラブ2は、前作に比べると全体的にノッペリしているんですよね。
前作にしろ今作にしろ、大量出玉には中々期待しがたい台である事に変わりはありませんが、前作は低純増ARTを加速させる装置が搭載されていた事で、均してみると結局遅いのだけれど局所的には出玉感を感じる事が出来る台でした。
それが今作は、終始徹底してノッペリした出玉感で推移していくので、前作よりも純増枚数が上がったはずなのに、なぜか前作よりもダルさを感じてしまうという現象が起こっているのでしょう。
今作を打ってみて、改めて前作においてMB(チャンス目)がどれだけ大きな役割を果たしていたかを痛感しました。
こういった感想から、自分は前作と比べて今作(G1ダービークラブ2)に足りないものは「MBという通常時に訪れるささやかな喜び」だと判断しています。
一度ぐらいは有利区間完走させてみたい
ハイエナでそこそこ打っているのに、いまだに有利区間を枚数完走はおろかゲーム数完走すらさせた事がないんですよ。
何しろビックリするぐらい続かないので、そりゃ天井で当たろうが有利区間ゲーム数完走すら夢のまた夢です。
しかし今作の場合、天井当選で海外レースに勝利しちゃったら…と思うと、別に完走しなくて良いなとも思えちゃうわけでして。
そんなところも含めて、色々と残念なデキだったなと思ってしまいますね。
ビンゴ倶楽部の感想でも書きましたが、KONAMI(KPE)はちょっとスランプ気味なのかもしれません。
激闘西遊記を出していた頃の才気あふれる状態からは程遠い、このまま転げ落ちていくだけなんじゃないかと思ってしまうような雰囲気すら感じます。
何しろマジハロ、個人的にはマジハロシリーズの行く末が心配なので、ある程度6号機で実績を作るまではマジハロを中途半端に手掛けるのは絶対に止めて頂きたい。
旧筐体の処分要員にされたマジハロRの悲劇を忘れてはいけないのです。
©Konami Amusement