【スロット初打ち感想】パチスロ6号機『エウレカセブン3』

エウレカセブン3トップ

12月新台の中でも台数が多い機種である『パチスロ交響詩篇エウレカセブン3 HI‐EVOLUTION ZERO』(以下、エウレカ3)ですが、比較的良好な稼働を見せているのは何よりでした。

台数が多いとは言っても供給過多な印象となるほど市場にあふれかえっている訳でもないので、これぞまさに適正台数と言うべき状況なのかも知れません。

そんなエウレカ3を軽く触って来ましたので、感想を語って行きたいと思います。

ゲームフロー

エウレカ3ゲームフロー

通常時はコンパクカウンターの数値を貯めてボーナス抽選を目指すという、最近ではすっかりお馴染みとなったスタイルです。

カウンターマックスごとに1周期となっていて、アツい周期があったり…というあたりは『HEY!鏡』あたりを連想すると分かりやすいでしょうか。

KCC(コンパクカウントチャンス)と呼ばれるポイント高確率状態(北斗天昇の七星チャージ的なもの)でいかに頑張るか、通常時はとにかくそこでしょう。

シリーズ伝統の「ねだるな勝ち取れ」も存在しており、押し順に正解するとATに直通。

疑似ボーナスとATのループというゲーム性は初代というよりは二代目の方が近い?というか正直エウレカ2はあまり打ち込んでいないので記憶が曖昧なんですけど。

KCC(コンパクカウントチャンス)

エウレカ3KCC

本機の通常時を楽しく思わせてくれる一番の要因と言っても良いKCC(コンパクカウントチャンス)ですが、初見だと何をやっているのか分かりづらいかも知れません。

サミーはこういった所を作りこむ傾向がありますけど、見せ方という面をもっと考えた方が良いと思います。

チェインクロニクルあたりもファンからは「分かれば楽しい」と言われる一方、「分かりにくいのがアレなんだよ」という話ですからね。

コンパクカウンターの周期ポイントは「〇〇〇/〇〇〇」といったような分数形式で表現されており、分子が分母と同数になった時に周期抽選が行われるという仕組みになっています。

このKCCではその分子を増やすだけではなく、分母を削る事も出来るというのが大きな特徴です(つまり規定ポイント自体を引き下げる事ができる)。

「ハズレorベル」で分子プラス&分母マイナスかつ継続、それ以外の役でKCCが終了します。

なので目指すべきはハズレorベルでポイントを積み重ねて、最後はレア役でそのポイントを2倍3倍に、あわよくばHi-EVOモード…といった感じ。

ザックリ言えば、リプレイを引いたらガッカリなゾーンですね。

そしてこのKCC中にはポイント獲得だけではなく、ボーナスやAT・そして「HI-EVO MODE」と呼ばれる本機最強の特化ゾーンの抽選も行っているので、ただのポイント高確ではないのです。

こういったゲーム性を通常時に用意してくれるのは有難く、これがあるだけでも随分と間が持ちますね。

そしてこのKCCには連続性があるので、KCCに次ぐKCCという展開になれば、サクサク周期を進める事ができます。

ボーナス

エウレカ3ボーナス

疑似ボーナスではあるものの、高純増である事もあって通常のボーナスとそれほど遜色なく打てるのは6号機の良い所ですね。

獲得枚数も初代エウレカより多少少なくなったぐらい(ですよね?)なので、ビッグボーナスを引けるだけでもそれなりに満足感があるんじゃないでしょうか。

REGの押し順当ても健在、というかそういえば初代エウレカやサクラ大戦3の中でもこのREG中押し順当てが重要なポイントとなっていました事を久しぶりに思い出しました(1G目に押し順を当てる夢が広がりましたね)。

個人的にやや不可解なのが、初代エウレカにあったようなREGの種類による奇偶示唆といった要素をなぜ持たせなかったのかという点。

たしかエウレカの場合は設定6が赤REG白REGの割合が均等で奇数は赤、偶数は白が多い…とかでしたっけ?バジリスク絆スタイル(設定1が均等)が主流になる前は設定6が均等になる事が多かったものです。

せっかくだからそういった推測要素を付け加えれば良かったのに、とは思いましたね。

AT『コーラリアンモード』(CM)

エウレカ3AT

通常のAT『コーラリアンモード』(CM)は純増1.8枚という事で、まさに初代エウレカのARTに毛が生えた程度の純増枚数となっています。

ここのゲーム性はエウレカ2の方が近いのでしょうか?たしかエアリアルチャンスはエウレカ2にもありましたよね?なにせあまり打ち込んでいなかったので印象がぼやけてしまいがちなんですが…。

ボーナスを3回消化すると特化ゾーンATの『SPEC3 MODE』に突入、ここは純増枚数が4.5枚という事で6号機ATらしい出玉スピードとなっています。

しかも継続ストック超高確率状態との事で、ロングフライトを目指すならここで頑張る他ないのでしょう(残念ながら自分はまだ未体験)。

一応CMとボーナスのループは体感できましたが、何というか久しぶりに「らしいART感」を味わえたような気がしました(実際にはAT機ですけど)。

疑似ボーナスとは言え出玉速度に段差があるので、ATはAT感(というかART感)、ボーナスはボーナス感があるちょっと懐かしい雰囲気を感じ取れました。

Hi-EVO MODE

エウレカ3Hi-EVO

結構なレアフラグだと思われるので今後引けるかどうかわかりませんが、恐らくは有利区間枚数完走がかなり現実的なモードなんじゃないかと(願望込みですが)。

出玉性能的な部分以外でも、オリジナルエピソードを搭載しているようで、純粋にエウレカセブンファンにとってはそういった意味でも是が非でも引きたい特別なモードと言えそうです。

なんとか味わってみたいですが、そのためにはこの台の稼働がしばらく良好であり続けてくれない事には…ですね。

『エウレカセブン3』感想まとめ

  • 通常時は周期抽選+α
  • 周期ポイントを獲得するKCCが楽しい(けど初見だと若干分かりにくい)
  • ボーナスは疑似ボーナスであるものの純増枚数のお陰でちゃんとボーナス感がある
  • ATは通常状態だとまったりした出玉で、初代のARTライクに打てる
  • 『Hi-EVO MODE』を一度は味わってみたい

レアな所はまだまだ味わえていませんが、一応ざっくりと一通りの流れを味わった感想としては、「普通に楽しい」といった感想でした。

なんというか、一定以上にテンションが上がるような高揚感があるわけではないんですが、色々と頑張りながら打って行くと、結果的にまぁまぁな出玉を手にしている感じ、これって正に初代エウレカセブン的なニュアンスを感じました。

純増8枚や9枚、それが一撃2400枚吐き出す…5号機時代から考えると信じられないような出玉スピードを実装した台がある昨今、そんな中でその代償としてキツイ通常時の感触が染みついてきた中で登場した清涼感漂う台、それがこのエウレカ3ではないでしょうか。

言い換えれば、『劇場版まどか叛逆』に足りなかった出玉感といったものをギリギリ備えているのがエウレカ3…とも言えるかも知れません。

今後色々なバランスの台が登場する事になるでしょうが、こういった中間点的なバランスの台を作る上での指標として、この台が一つのターニングポイントになってくれたら良いなと、そう感じられるような台でした。


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