
今月どころか上半期パチスロ最大の話題機種「SLOTバジリスク~甲賀忍法帖~絆2」(以下、バジリスク絆2)が導入を開始しましたが、最初はさすがに稼働も良好なんじゃないでしょうか。
先日の記事でも触れたように、最初から一気に台数が入ったので地域によっては早くも稼働割れを起こしている可能性もありますが…。
導入当初の設定配分がどういったものであったかはホール次第ですが、この台を今後も長く運用していくにあたって一つ大きな命題があります。
それは、「設定5が動く状況を作れるか否か」。
バジリスク絆2の機械割
バジリスク絆2の機械割はパチマガスロマガの情報によると以下のようになっています。
設定 | バジリスク絆2機械割 |
---|---|
1 | 97.4% |
2 | 98.6% |
3 | 102.0% |
4 | 106.1% |
5 | 110.1% |
6 | 112.9% |
設定6の数値(112.9%)は初代の119%と比較してしまうと圧倒的に見劣りしてしまいますが、それでも6号機の中では比較的高い方です。
低設定域はしっかりと利益を確保できそうな数値となっており、打ち手目線で言えば低設定はかなりキツイ勝負を強いられるだろうと予想できます。
一方で中間設定に関しては6号機の中ではかなり良好な数値となっていますし、設定5の110%というのも他機種で言えば設定6に匹敵する数値となっている点は見逃せません。
ある程度以上に勝ちに徹して立ち回る打ち手にとっても、とりあえず設定4以上なら座っておこうか…と思える数値と言えるんじゃないでしょうか。
設定5を活用できなかった初代バジリスク絆
初代バジリスク絆の設定6は119%というハイスペック設定だった訳ですが、当然の事ながらそういったハイスペック仕様をホールが使うとなると、そのしわ寄せがどこかへ行く事になります。
例えばバジリスク絆の6台島で全台同じだけ稼働するとした場合、設定6を1台導入してしまったら残りの5台を設定1にしたとしてもその島は期待収支的にはホール側にとって赤字の島となってしまいます(もちろん当日の結果だけならホール側にとって黒字で終わる事もあります)。
しかも実際には設定6と設定1では稼働に雲泥の差がつきますから、これが6台島でなくとも(例えば12台島だったとしても)1台の設定6を使う事がどれほど難しい事か。
そう考えた場合、当然のようにホールとしては設定5を活用したいと思った事でしょう。
しかし残念ながら、設定5を打ち手に打たせる、設定5を狙わせるというのは非常に難しい事であった事は初代バジリスク絆を設定狙いで打っていた方々なら良く分かりますよね。
設定5はよほど展開よく尚且つ設定推測的に強い動きをしてくれない事には粘りづらく、「設定6は無いけど設定5はあるよ」といった状況を提供したとしても、そこで粘れるのはごく一部の上級者ぐらいです。
やはり多くの打ち手はバジリスク絆の設定6というエクストラな仕様を夢見てあの台を狙っていましたから、設定6の可能性が低いと判断した場合、たとえ設定5の可能性が残っていたとしても低設定のリスクを回避する意味でヤメ…というのが常套手段となってしまうのも無理もない事でした。
そうなってくるとホールとしても設定5を使う動機が不十分(設定5を入れてもわかって貰えない、低設定のマグレ吹きだと思われる)なので、だったら他へのしわ寄せがあろうとも設定6を(状況次第では)使いつつ、基本的には設定4で誤魔化そう…という方針を取らざるを得ない状況が成立していた訳です。
やはりバジリスク絆の設定6のようなものはエクストラすぎて、全体的なバランスを考えるのであれば滅多に使う事は出来ません。
より現実的に、ホールが使える&打ち手も十分に嬉しい機械割となると、110%程度の数値が落としどころでしょう(これだってホールからすると大盤振る舞いですが)。
その数値に初代バジリスク絆で近いのは設定5だったわけですが、残念ながら多くのホールではこの設定が有効に活用される事はありませんでした。
設定5と設定6の落差が小さいメリット
初代バジリスク絆は設定6と設定5の落差が大きいので、設定6を狙いに行く心構えで設定5を見てしまうと「ショボい」と感じる意識が働きやすかった事でしょう。
しかしこのバジリスク絆2は設定6と設定5の機械割差がそこまで大きくありません。
これぐらいの差であれば、設定6を狙いに行ったけど設定5が見えて来たような時、それほど大きく落胆することなく設定5の可能性を喜べるんじゃないでしょうか。
さらには設定4でも6号機の中ではそこそこの機械割がありますから、設定5じゃないにしても設定4かも…といったように、目標の下方修正を行う上での心理的障壁が低く設定されているのは意外と重要な要素であるようにも感じます。
設定5がわかるような仕様となっていてほしい
初代バジリスクの設定5が粘られづらかった理由の一つとして、中々設定5である事をハッキリと認識できないという事もありました。
今作のバジリスク絆2がその点に関してどうなっているのか、そこが設定5を上手に活用できるか否かの大きな分かれ目となるでしょう。
理想としては、設定6はやや分かりづらく代わりに設定5は分かりやすい、そんな仕様が望ましいですね。
6号機で言えば、設定6はエウレカ3の設定6並みの判別難易度として、設定5をリゼロの設定6並みの判別難易度とするのが良いでしょう。
そんな塩梅になっていたとしたら、6号機の大黒柱として、暫くの間はこのバジリスク絆2が中核をなして行けるんじゃないでしょうか。
逆に設定6が丸わかりで設定5が分かりづらい仕様だと…少々厳しいかも知れませんね。