バジリスク絆2のホールデータ(実際の機械割)に不安を感じる【出玉率のホール実績値】

バジリスク絆2top2
©山田風太郎・せがわまさき・講談社/GONZO

今現在パチスロ関係の話題と言えば「SLOTバジリスク~甲賀忍法帖~絆2」(以下、バジリスク絆2)一色でしょうね。

バジリスク絆2が導入されて最初の週末が三連休という事で、この連休で初めて腰を据えてこの台と向き合う人も多い事でしょう。

そんな中で気になる情報を見かけたので、それについての感想というか展望について語って行きたいと思います。

内容は、「ホールデータによる実際の機械割」です。

機械割のメーカー発表値とホールデータ

機械割(出玉率・PAYOUT)といったものがパチスロ雑誌やパチスロサイトなどに掲載されていますが、導入前の段階で掲載されているコレは全てメーカーから提供された数値です。

つまり、メーカー側が「この台の機械割はこんな感じになっています」という資料として各雑誌やサイトに情報を提供しているんですね。

だからこそ導入前に流れる機械割情報というのはどの媒体で見ても共通しているんです(解析サイトの中には雑誌の情報を参照して掲載しているケースも多いですが)。

ただこのメーカーから提供される機械割、つまりはメーカー発表値ですが、必ずしも実際にホールで稼働した結果得られるデータとは符合しません。

メーカー発表値に比べてホール実測値が低いデータが出る事が非常に多いんです。

その理由は複数ありますが、主な理由は三つです。

  1. 小役の取りこぼしによって実測値が下がる
  2. AT・ARTなどを閉店で取り切れずに止める事で実測値が下がる
  3. メーカー発表値が水増しされたものであったり現実的に実現不能な前提によるものである

5号機の場合は①と②の影響も少なからずありましたが、6号機の場合はこれらの影響はかなり小さくなります。

なぜなら小役の取りこぼしに関しては取りこぼす小役自体が減っていますし、その損失枚数も減少していますので相対的な影響は小さくなっています。

取り切れずヤメというケースも6号機になってからはかなり減っていますから、5号機ほど大きな影響を及ぼさなくなっていますね。

というわけで現状でメーカー発表値とホール実測値の差が大きくなる要因は、およそ③の要因に集約されると言って差し支えないでしょう。

ただ最近だと、「低設定は発表値通りかやや発表値を上回るが、高設定は発表値を下回る」といったようなパターンも多いので、必ずしも発表値よりも実測値が下回るとは限らない状況です。

バジリスク絆2のホール実測値

ホール実測値はホール関係者の方が情報を出してくれないと一般人には分からないんですけど、自分が見ている業界関係者のコラムの中で取り上げてくれていました。

以前ほかの記事でも参照させて頂いた、パチ&スロ必勝本に掲載されている「ホール直送!!スロデータ」の2020年2月21日更新分に以下のようなホール実績値が掲載されていました(メーカー発表値も比較対象として掲載しときます)。

設定 メーカー発表値 ホールデータ(使用率)
1 97.4% 94.8%(32%)
2 98.6% 97.7%(47%)
3 102.0% 102.0%(4%)
4 106.1% 103.7%(10%)
5 110.1% 106.6%(2%)
6 112.9% 113.6%(5%)

どうでしょう?大きく乖離がありますね。

ただここで注意しなければいけない点は、あくまでも導入初週のデータであり、なおかつこのコラムを掲載なさっている方が集計した複数店舗のデータにすぎないという事です。

特に高設定域は使用割合も低く、まだまだ信頼に足る数値ではないと言うべきでしょう。

とは言え衝撃的なのは設定1のカラさです。

発表値が97.4%であるのに対してホール実績値が94.8%という事で、これはもう激辛です。

さすがにこの数値で落ち着くとは思えませんが、設定2の実績値も発表値を1%程度下回っている点から想像するに、設定1に関しても発表値から1%程度は低い数値となる可能性が高いんじゃないかと予想します。

等価交換の地域ならともかく、非等価交換の地域において設定1が97%を下回るというのは中々にエグイ仕様ですね。

更に気になるのが、まだ使用実績が不十分であるせいもあるでしょうが、設定4の実績値が103.7%となってしまっている点です。

以前別の記事で語ったように、個人的にこの台が定番機種として定着できるか否かは設定4と設定5が活躍できるか否かに掛かっていると思っています。

バジリスク絆2ヒットの鍵は設定4の機械割にあり【劇場版まどか叛逆に見るリスク】

バジリスク絆2は設定5狙いを定着させる事が出来るか否か【初代からの課題、設定5の分かりやすさ】

設定5を動かす事が出来るか否かがヒット要因として重要だと言いましたが、それより更に重要なのは設定4が粘るに値する機械割を有しているか否かという部分です。

ここが足りていないからこそ、リゼロまどまぎ叛逆は稼働を維持できなかったと言っても良いでしょう(もちろんそれだけが理由ではないですけど)。

設定5と設定6の機械割は今後まだまだ大きく変動して行くと思いますが、設定4の機械割が現状の実績値程度で落ち着いてしまうと非常に危険…というか、定番機種としての定着は難しいんじゃないかと思えて来ます。

「バジリスク絆」というネームバリューは現状非常に強いものがありますが、「バジリスク」という版権として見た場合、「バジリスク3」という大量導入からの大量減台に陥った台が過去にあったことを忘れてはいけません。

幸い?現状は他にこれといった6号機が存在していない状況なので暫くは消去法的に稼働しそうな気もするバジリスク絆2ですが、設定4の機械割が104%を下回る程度だとすると、さらなる長期稼働は厳しいでしょうね…。

追記:より信頼度の高いデータが公開されました

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

バジリスク絆2のホールデータ(実際の機械割)の不安が解消【出玉率の全国データホール実績値に安心】