【スロット初打ち感想】6号機パチスロ『SLOTバジリスク絆2』

バジリスク絆2top
©山田風太郎・せがわまさき・講談社/GONZO

導入した週の末が三連休とは、まさに最高のタイミングで登場したと言うべきでしょうか。

多少遅ればせながら話題の新機種「SLOTバジリスク~甲賀忍法帖~絆2」(以下、バジリスク絆2)を打ってきましたのでサクサクっと感想を語っていこうかと。

ゲームフロー

バジリスク絆ゲームフロー

ゲームフローは5号機から6号機への変更によって変わらざるを得なかった点を除けば、ほぼほぼ前作のバジリスク絆を踏襲しています。

さすがに「バジリスク絆2」と名乗っているだけはありますね。

問題は6号機になったことで出来なくなった事ですが、それはやはりバジリスクチャンス(BC)のスルー天井の仕組みです。

今作にもスルー天井は存在していますが、当然の事ながらそれは有利区間ありきのものです。

前作だと最大で11回目のBCでスルー天井によるバジリスクタイム(BT)を獲得出来ましたが、本作は最大で8回目のBCで天井扱いでBT当選が確定します。

ただし、その8回を800G間に引かなければいけません(正確には7回スルーした時点で天井状態となり、8回目でBT当選という流れ)。

この有利区間800G+前兆G数消化で必ずBCが当選する仕組みなので、800G到達までに7回BCをスルーしておけば最後に当選するBCはかならずBTへ繋がる事になります。

こういった点に関しては賛否両論でしょうが、個人的には前作であったような「BC間ハマリによる天井到達までの恐ろしい消化ゲーム数」を考えなくて良い分、どちらかと言えばこちらの方が好みです。

通常時

バジリスク絆2通常時

通常時の打感はまんまバジリスク絆ですが、気になる点が一つ。

なんというか、通常時の液晶演出に関して、キャラクターの作画が微妙w

ちょいちょい違和感があるクオリティーとなっており、その点が微妙に気になると言えば気になる。

あとは筐体がお馴染みのプロジェクションマッピング筐体なんですが、相変わらずこの筐体のメリットを全く感じないんですよね。

液晶画面と比較すると映像が荒いので、そういった意味では前作から退化しているように感じてしまいました。

前にも他の同筐体機種で書いた気がしますけど、この技術を活用するなら普通の液晶では表現できないようなやり方をしないと単なる液晶の劣化版になってしまう、というかなってしまっているのが現状です。

一番最初にこの技術を活用した台だった「アステカ」は色々と工夫してましたけど、今のような使い方では技術の持ち腐れ感が凄まじい。

それこそ液晶端の曲面を表現しているのもメリットは甚だ疑問です。

唯一有効に活用できているのは筐体上部の玉的なものに投影している点ぐらいでしょうか。

バジリスクチャンス(BC)

バジリスク絆2BC

バジリスクチャンスもお馴染みの三種類から選択できます。

それぞれ微妙にマイナーチェンジしていますが、それぞれのタイプがもつ特徴は概ね同じでしょうから恐らくはこんな感じで色々と示唆しているんじゃないかと。

  • 弦之介=設定示唆
  • 朧=通常時テーブル示唆
  • 天膳=ATシナリオ示唆

今回は弦之介と朧しか選択しませんでしたが、弦之介は敵の数を減らすスタイルから倒した敵の数を増やすスタイルへと変化、朧は映像こそ変わったものの基本的には同じようなスタイルですね。

今作のBCは前作と違って押し順ベルの入賞回数ではなくゲーム数区切りの疑似ボーナスになっているので、ベルのヒキ次第で枚数的にも結構差が出ます。

プレミアムBCやエピソードBCの突入率がどの程度のものなのかは不明ですが、基本的なBT突入ルートは通常のBCからになっている事でしょう。

バジリスクタイム(BT)

バジリスク絆2BT

「追想の刻」と「争忍の刻」を行き来しつつループするシリーズ伝統のスタイルです。

シリーズ伝統といいましたが、そういえば初代のバジリスクってどんな感じでしたっけ?もう前過ぎてすっかり忘れてしまいましたね…。

前作からの変更点として、今作では「絆玉」と呼ばれる絆高確をストックする要素が追加されています。

絆玉は追想の刻中に獲得するものとなっていて、つまりは追想の刻中に引いたレア役の役割が明確になったという事ですね。

という事は追想の刻中にBCが当選しない仕様となっているのかも知れません(今回は引けませんでした)。

そういった基本的な仕様にプラスされた要素こそあれど、打っている感触は前作のバジリスク絆と遜色ないので、前作が好きだった人の多くは馴染みやすいATじゃないでしょうか。

バジリスク絆2争忍の刻

そして本作はシナリオによる継続率管理となっているので、モンキーターンや戦コレ的な楽しみ方が出来るようになっている点も嬉しい所。

液晶リールの右脇に表示されているメーターで、該当セットの継続率を示唆しているので、そのパターンから自分が消化しているシナリオを予測する事で楽しみ方が広がります。

自分は戦コレ的なこういったシナリオ示唆は大好物なので、この追加要素は嬉しい点です。

色と実際の継続率が完全にリンクしているのか否かですが、恐らくは完全リンクではないのでしょう。

色で示唆されるのは最低継続率だけで、青でも赤相当の継続率である場合も少なくない…といった仕様だとは思いますが、あまりにも分からな過ぎても意味がないので、1/2程度では本当の継続率を表示するような仕様だと嬉しいですね。

上乗せ特化ゾーン

バジリスク絆2上乗せ特化ゾーン

今回の実戦では引けなかったんですが、今作では「真・瞳術チャンス」が無くなった代わりに「朧チャンス」と「月下閃滅」という二つの特化ゾーンが搭載されています。

「月下閃滅」は演出的には前作の「無双一閃」に通じるものの、内容としては「真・道術チャンス」に近い感じでしょうか。

「朧チャンス」は今作で搭載された絆玉獲得の高確率ゾーンという事で、これまでのバジリスクシリーズにはなかった要素になりますが、朧関係の高確状態と言えばバジリスク2にあった「朧高確」を思い出す人も多いんじゃないでしょうか?

なんとなく朧チャンスの方が突入させやすい気がするので、早いうちに体感したい所です。

「バジリスク絆2」初打ち感想まとめ

  • 正にバジリスク絆を強く意識した後継機だが、あくまで6号機仕様
  • 天井到達時の恩恵が弱まったものの、消化ゲーム数が明確になったのは嬉しい
  • 通常時の映像にやや違和感あり
  • 相変わらずプロジェクションマッピング技術をうまく活用できていない筐体
  • バジリスクチャンスもマイナーチェンジこそあれ基本的には前作の流れを踏襲している
  • バジリスクタイムも基本的には前作同様の流れだが、シナリオ管理や絆玉の要素などが加わった分だけ面白みは増した
  • 上乗せ特化ゾーンを早く味わってみたい

それほど長い時間打てたわけではないものの一通りの流れを味わってみて感じたのは、「バジリスク絆2」を自称するだけあって初代バジリスク絆を強く意識した作りとなっている事は実感できました。

そんな中でも新たなお楽しみ要素もプラスされているので、この台に対して真摯に向き合う分には前作が好きだった人ならある程度以上には楽しめる台ではあるでしょう。

なおここで言う「真摯に」というのは、「6号機規則に沿った仕様で有る事」を前提として受け止めた上で打つのであれば…という意味です。

一撃万枚というのは仕様上不可能ですし、有利区間を跨いで恩恵が継続するような仕様も搭載不可能です(例えば前作で言うところの最大天井時の次回テーブル優遇など)。

「6号機バジリスク絆」としては及第点を付けられる台だとは思います。

ただ言い換えれば、「及第点止まり」の台という印象も強いんですけどね。

今後打ち込んで行く中で前作以上に面白い点が見えてきたら、その印象も大きく変わって行く可能性もありますが。

この台はいきなり多くの台数がホールへ導入されたので、最初良いとしても直ぐに稼働割れを起こす可能性が高いのは間違いありません。

問題は一度稼働が引いた後に盛り返せるか否か、具体的にはゴールデンウィーク前あたりの稼働がどうなっているかでしょう。

ゴールデンウィークを無事に乗り切れたら、前作ほどの超稼働機種としてではないにしろ、ホールの主軸を担う機種の一つとして定位置を確保できるんじゃないでしょうか。


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