パチスロ6.1号機の規制緩和内容が確定【疑似遊戯、液晶リール、ペナルティーの復活】

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©2014 Project 2H,©DAXEL

パチスロ6.1号機の話は以前から噂には上がっていましたが、どうやら業界関係者向けに正式発表されたようです。

6号機から6.1号機になることで何が変わるのかについて、簡単にまとめて行きたいと思います。

6号機から6.1号機へ

5号機から6号機への以降は現在進行中ですが、そんな6号機の規則が多少緩和されるのが6.1号機です。

6.1号機に関しては、いくつかの規制緩和(自主規制緩和)が行われるだけで、何かしらさらに強力な規制がかけられるわけではないので、打ち手にとってもホールにとっても、そしてメーカーにとっても歓迎できる話だと思います。

それでは一体どんな点が変わるんでしょうか。

疑似遊戯の復活

パチスロ蒼天の拳2
©原哲夫・武論尊/NSP 2001,版権許諾証YKU-127, ©Sammy

丁度今年あたりは疑似遊戯を搭載した機種が認定切れでバタバタと撤去されて行くタイミングなので、そう考えると6年ぐらい前に流行ったものだったんだなと分かりますね。

最初の疑似遊戯が何だったかは忘れてしまいましたが、サミーのアンリミテッドリール(左リールが演出用リール)搭載機の第一弾はラグランジェでしたね。悪評の多かったアンリミテッドリール機種の中でもラグランジェだけは比較的評判が良かったように思います(最初に登場した機種が一番評判が良いというのもアレな話ですが)。

特に評判が悪かったものとしては、蒼天の拳2の印象が強いんですが、個人的にはそこまで嫌いではなかった気がします。特に意味もなくプッシュボタンを押させる通常時、そして「角チェリーが中段に昇格する瞬間がたまらねぇんだ」(うろ覚え)的な名言はあまりにも有名。

あとはオリンピアの黄門ちゃま喝も疑似遊戯を上手に活用した台として人気を得ていましたよね。今でもたまに打つ機会がありますけど、これの疑似遊戯は本当に良い使い方だなと感心します。

出玉性能には寄与しませんが(むしろ疑似遊戯の分だけ遅くなる?)、ゲーム性の拡張という意味では良い規制緩和だと思います。

通常時ペナルティー(ベースダウン)の許可

ガンソード筐体
©2005 AIC・チームダンチェスター/ガンソードパートナーズ ©Konami Digital Entertainment

6号機はもちろん、5.5号機の段階で禁止された通常時のペナルティーが限定的にではありますが復活します。

ただ注意点として、かつての5号機(あるいは4号機以前)であったような単純に押し順を規制して、禁止されている押し順を実行すると各種抽選が冷遇されるといったものは出来ないようです。

どうやらその内容は、KPEがかつてガンソードサイレントヒルで採用したスラッシュATのシステムで採用されていたペナルティー要件であるようです。

ガンソードやサイレントヒルは、通常時に特定の場所を目押ししているとベースが下がる(コイン持ちが悪くなる)代わりにATの抽選を受けられますが、特定の場所以外を目押ししていた場合にはベースが上がる(コイン持ちが良くなる)代わりにATの抽選が冷遇されるといった仕様でした(たしかこの両機種はどちらの手順をとっても機械割は変わらないといった仕様だったように思います)。

要するに、なんとか通常時のベースを下げたい(コイン持ちを悪くしたい)という要望があって(現在の6号機がモッサリした出玉推移を描きやすい理由の一つはベースが高すぎる事にある)、それを実現するためにはペナルティーが必要だけど、かつてのような「ペナ仕込み」的な事ができるような仕様(後に打つ人にまでペナルティーを引き継ぐような仕様)にはできない=ならベースを下げつつ、それ以外の打ち方をした場合のデメリットを相殺する&次ゲーム以降に影響を出さない仕組みがあるならペナルティーを許可しましょうという話ですね。

必ずしもスラッシュATのペナルティーと同様ではないのかも知れませんが、1G完結型のペナルティー(後に影響を出さない)ものである事が必須要件であるようです。

ビデオリール機種の復活

パチスロ 結城友奈は勇者である筐体
©2014 Project 2H, ©DAXEL

ビデオリールとは、つまり液晶リールの事です。本物のリールは別に用意してあるけども、実質液晶のリールで遊戯を進めるようなタイプの台全般を指しているようです。

4号機時代にはカイジなど、5号機では様々なメーカーがこの手の仕様で台をリリースしていましたが、5号機中期以降と言えばダクセルの印象が強い人も多いんじゃないでしょうか。

そのダクセルですが、6号機においてビデオリールが禁止になってしまったことでパチスロメーカーとしては活動を停止してしまいました。

という事はつまり…ダクセル復活もあり得る!?

個人的にダクセルの機種は好きなものも結構あったので(プリズムナナ、サムライガールズ、ウィッチクラフトワークスあたりは結構好き)、6.1号機から復活してくれると嬉しいんですが。

ゲーム性の幅は広がるが…

今回の規制緩和、個人的には大歓迎ですし、これによって開発者の自由度は随分と高まるんじゃないでしょうか。

とは言えあくまでも見せ方に関する緩和が大半で、有利区間の上限は変わりませんし、何より短期出玉率や中期出玉率の規制(要するに出るスピード規制)にも変更がないので、そこまで大きな変化が望めないのでは?とも思っています。

通常時のベースが下げられる事でどれぐらいの影響があるのかというのが最大の関心事ではありますけど、出玉スピード規制はガッチリ固められているので、ベースが下がったからと言って例えばリゼロ北斗天昇ルパンイタリアの「有利区間開始後200Gはほぼ無抽選ゾーン」といった要件を無くすことが出来るのかも疑問です。

もしベースを下げることでリゼロで言えば有利区間リセット後最初の当選チャンスを100G台前半ぐらいまで持ってこれるのだとしたら、たしかに良さそうですけど。一撃特化系6号機に対するユーザーの感想から見ても、やはり128Gぐらいで何かしら期待できないとキツイものがあるんでしょう(逆に言えば128Gなら伝統的な要素も含めて割と許されそう)。

6.1号機規制に則った台は最速で3月中にも導入されるかも?との事なので、もう直ぐですね。

色々と期待して待つ事と致しましょうか。