A+ATという新スペックを引っ提げて登場した『パチスロ1000ちゃん』。
運よくそれなりに設定が良さそうな台(ボーナス確率がBB合成&RB確率共に設定6以上)な台を夕方から数時間だけですが打てましたので、感想を語って行きたいと思います。
1000ちゃんとは?
ついこの前に投稿した記事で書いた内容ですが、1000ちゃんとは…
1000ちゃんとは
2013年5月に、「オーイズミ」の新宣伝担当に就任したメカ少女。
宣伝担当として業務をしながら、日々オーイズミ製品の宣伝などを中心にファン(=マスター)と交流している。
昼の12時になるの『おっ昼だぁ~★★★』という合言葉と共にTwitter上に現れる。http://www.oizumi.co.jp/machine/1000chan/introduce.html
オーイズミの宣伝広報(という設定)のメカ少女キャラです。
ちなみに1000ちゃんの名セリフである「おっ昼だぁ~」には元ネタがあるんですが、もうこれ分かる人の方が遥かに少ないでしょう。
このセリフは元々オーイズミが4号機で出した迷機『大繁盛本舗』に登場したセリフでして、この台は演出に成功!…したけど何も起こりませんが?といった、それまでの(そしてそれ以降も)パチスロ演出の常識にとらわれない(?)斬新な液晶演出を搭載した台だったのです。
そんな台の中でも印象的なセリフだったのが「おひるだー」というものだった結果、なぜか語り継がれる事となったようです(自分もこの台はホールで打ったことがないので伝え聞いた話ですが)。
ゲームフロー
本機はリアルボーナス+ATという仕様なので、通常時は基本的にボーナスを祈りつつ毎ゲームレバーオンする事になります。
ボーナスは主にレア役と同時当選していますが、そのレア役でボーナス以外にもAT突入のチャンスゾーンも抽選しているので、「レア役引く→ボーナス非当選→まだチャンスゾーンがあるかも」といった、5号機中期ごろに流行ったボーナス非経由でARTに当選する事もあるA+ART的な通常時を楽しめます。
打った感触もまさにA+ART機といった感じで、AT機になっているのは6号機規則の関係上仕方なくという事なんじゃないでしょうか。
ボーナス
BIGボーナスと言いつつ枚数は控えめですが、それ以上に問題なのはこのBIG、消化が非常に遅いんです。
それこそ最近の疑似ボーナス台よりも遥かに遅い、エウレカ3のボーナスよりも消化に時間が掛かります。
これは6号機規則上仕方ない仕様ではあるのでしょうが(リアルボーナスなので即連させないように…といった事が出来ないので消化に時間を掛けさせるしかない)こうなってしまうとリアルボーナスの有難みは半減所の話ではありませんね。
このボーナス消化のダルさは正直想像以上で、本当に中々メダルが増えてくれないモヤモヤ感を抱えたまま打ち続ける事になります。
消化中にはビタ押しチャレンジが用意されていますが、ビタ押しとはいっても2コマ目押し(三連絵柄ビタ+1コマ早くても大丈夫)なので、それほど難易度の高いものではありません。
ただ三連絵柄というのは少々厄介なヤツでして、単一絵柄で2コマ目押しならまずミスらない自信がありますが、三連絵柄だと自分ぐらいのビタ押しスキルだとうっかりミスりそうで、若干ドキドキしちゃいします。
そういった意味では丁度良い難易度設定なのかも知れませんね。
REGに相当する『LIVE BONUS』はビタ押しチャレンジがない代わりにメダルブーストと呼ばれるAT獲得チャンスが用意されています。
ただこれが何がどうなったら当たるのかが分かりにくいので、見せ方としては上手くいっているとは言い難いですね。
『1000ちゃれんじ』なるものも用意されているようですが、これは恐らく結構なレアパターンなのでしょう。
チャンスゾーン
チャンスゾーン突入契機は以下の通り
- 通常時のレア役で当選
- 1000チャンス(AT)後に必ず突入
通常時からのAT当選は主にこのチャンスゾーンからの当選となります(稀に直撃ATもあるらしい)。
そしてATが終了した時にループをかけてこのチャンスゾーンへ移行する事になるので、このチャンスゾーンでどれだけ頑張れるかが本機で出玉を確保できるか否かを大きく左右する事になるでしょう。
実際自分はここを頑張れなかった結果、折角の良さげな設定を生かせずに大した出玉を獲得出来ずに実戦を終える事になりましたから。
チャンスゾーン中はチャンス目を引けばAT、ハズレ目の一部で転落というゲーム性なので、出目で熱くなれる点は良いです。
ただちょっともったいないと感じたのは、チャンス目が出る時は大概カットインが絡むので、意外性のあるチャンス目の出現というのがあまり見られなかった事でしょうか。
もちろんこういったカットイン主体の見せ方も選択肢の一つとして全然アリだとは思いますけど、もう少し出目に仕事をさせてあげても良かったんじゃ?とも思いました。
AT
本機のATは3種類存在しており、主に突入する『1000チャンス』、上位ATの『1000パーティー』、プレミアATである『プレミアム1000チャンス』といった構成になっています。
1000チャンスはある意味名前の通り「1000パーティーへのチャンス」ぐらいの存在だとおもっておいた方が良いかも知れません。
ATといっても出玉がモリモリ増えるわけではないので、ARTぐらいの認識で打つのが丁度良いでしょう。
恐らく出玉をガッチリ増やすためにはここで頑張れないとダメなんだと思います。
自分は最高で2連、あとは単発が2回といったどうしようもない成績だったので、それが出玉を伸ばせなかった最たる要因(あとはチャンスゾーンが弱すぎたのもありますが)だったと思われます。
継続率さえ良ければプレミアム1000チャンスも現実的に狙えるんでしょうが、果たして83%というのがどの程度で選択されるのか。
この1000枚到達まで終わらない仕様を見て『餓狼伝説スペシャル』の白バー揃いを思い出した人もいるんじゃないでしょうか。
突入していないので何も分からないんですが、さすがに有利区間が枚数より先にゲーム数で終わるという事はないのでしょうから(さすがにないですよね?)ATがマックス純増になっていたりするんでしょうか?
いやしかし、5号機初期ぐらいだとこの一撃1000枚というものでも随分と有難みを感じていましたが、今となっては純増8枚ATで2400枚を300Gで吐き出すような台もある状況ですから、出玉的なインパクトは非常に薄いと言わざるを得ません。
とは言えこの台で有利区間を枚数完走させようと思ったらコレに入れる以外にないと思うので、1000ちゃん打ちにとっては一度は入れて見たいものであるのは間違いありません。
パチスロ1000ちゃん 感想まとめ
- A+ATといいつつ実質的な打感はA+ARTのようなもの
- A+ART的な楽しみ方のできる貴重な6号機
- ボーナスの消化にかなり時間が掛かるので、リアルボーナスに期待するようなサクサク感は皆無
- ビタ押しの難易度は丁度良い
- ライブボーナスの見せ方はちょっと勿体ない
- チャンスゾーンで頑張れないとボーナスを引けていてもキツい
- 1000チャンスは1000パーティーへのチャンスゾーンぐらいの認識で良い
- 1000パーティーで粘れないと出玉が残らない
- プレミアム1000チャンスを一度は引いてみたい
結構楽しみにしていた台だったので珍しくテンション高めに打ち出したんですが、正直かなりキツい台でしたね。
なにしろリアルボーナスに爽快感が無いばかりか倦怠感に満ちているので、ボーナスを引いても低純増のARTを打っているような…これなら疑似ボーナスで良いんじゃ?なんて思ってしまう始末。
もちろんリアルボーナスであるからこそ実現できる出目演出というものがあるので、リアルボーナスであるメリットがないわけではないのですけども。
導入台数も少なく、さらに言えば6号機にしては珍しく(今のところは)設定をさらっと把握できちゃうような仕様でもないので、今後は設定狙いで打てる機会は相当限られて来そうです。
同じオーイズミの台で言えば、オーバーロード(オーバースロット)の方がこなれた印象の台でしたね。
とは言え、基本的にはこういったゲーム性は好きな部類なので、今後もこういったリアルボーナスを絡めた仕様が6号機で市民権を得られる事を願っています。
とりあえず、1000ちゃんがパチスロ界に1000風(せんぷう)を巻き起こすのは難しそう…というのが個人的な感想でした。
©OIZUMI